元販売員が考えるオーダースーツ専門店と百貨店の違い

当ページのリンクには広告が含まれています。

こんにちは筆者です。

これからオーダースーツを買おうとしている方で、「オーダースーツって”専門店”と”百貨店”どちらで買えば良いんだろう?」そんなことを疑問に思うことはありませんか?

オーダースーツは昨今、営業利益が上がるほど需要が増えているものです。この影響に伴い、スーツを買う時は”オーダーで買う”という人が増えているのではないかと考えます。

ただ、この時に無闇にオーダースーツを買うのではなく、「どこで買うのか」を明確にしておくことで、後悔のない、自分の人生を変えるほどの良い買い物をすることにつながります。

今回は「オーダースーツの”専門店”と”百貨店”どちらで買えば良いのか?」という疑問に対し、実際に両方の店舗で働いてきた筆者がその違いを解説していきたいと思います。

今回の情報を踏まえてオーダースーツを購入して貰えば、より良い買い物ができる。そんな記事にしていきたいと思います。

参考元:Yahoo! JAPANニュース「オーダーメード」好調 紳士服主要7社の営業利益が6%増、スーツ販売は「量より質」重視に

この記事でわかること

・オーダースーツの専門店と百貨店の違い
・それぞれのメリット、デメリット
・自分の状況に合わせた選び方

この記事の著者

文筆家
たくしん
takushin

プロフィール
  • 野球歴13年 小学〜大学まで
  • 主にキッチン、接客、フィットネスインストラクターのアルバイトを経験
  • 吃音症歴20年
  • オートローン会社(金融業界)に1年半在籍
  • スーツ生地メーカーのオーダースーツ販売店に約4年在籍
  • 百貨店販売員経験あり
  • 読書を月10冊ほど
  • 筋トレ歴約7年
  • 文章を書く時に一番饒舌になるタイプの人間

目次

オーダースーツの専門店と百貨店の特徴

まずはオーダースーツの”専門店””百貨店”特徴について触れていきたいと思います。

ここでおさえておきたいのは、各売り場にはどういった特徴があって、どんな要望に応えられるのかということを何となく知っておくということです。

特徴をおさえることで、だんだんと自分のニーズに合うオーダースーツの買い方が分かってきます。

専門店

オーダースーツの専門店の特徴としては以下をあげることができます。

・スーツの型紙がモード寄り
・百貨店よりも敷居が高くない感覚がある
・”専門”だから柔軟な対応ができる

それぞれみていきましょう。

スーツの型紙がモード寄り

オーダースーツには「パターンオーダー」「イージーオーダー」「フルオーダー」というものがあります。

各オーダーの違いはこちら

「パターンオーダー」
=元々ある型紙(スーツの設計図)を基準として主に”サイズ”のみを合わせる。

「イージーオーダー」
=元々ある型紙を基準として”サイズ”と”体の癖”に細かく合わせる。

「フルオーダー」
=型紙作りから行い、0からスーツを作る。すごく細かい”サイズ”と”体の癖”にあわせることができる。

簡単に説明するとこんな感じでオーダースーツの作り方があります。

この中で出てきた「型紙」(スーツの設計図)がいわゆる、スーツの”デザインモデル”です。このモデルがモード、つまり、”流行”に合わせたものが多いということです。

ただし、ここでいうモードというのは、1年ごとに変わるような流行ではなく、「現代に合わせた形」となるということです。

ですので、オーダースーツの専門店で取り扱う型紙は昔っぽい雰囲気がないスーツのモデルが多いのが特徴です。

百貨店よりも敷居が高くない感覚がある

「百貨店」と聞くと、「高級」という言葉の結び付けが容易です。

「専門店」と聞くと、「百貨店」よりも高級感というものを感じにくいです。もちろん、専門店でも高級感があり、敷居が高いと感じるようなブランド展開をしているところもありますが、「百貨店」という長年日本の小売を支えてきた歴史があり、r高単価な品物を扱う場所とは感じる入店ハードルが違います。

「オーダースーツは高級品」

ということを専門店は感じさせにくく、幅広い年代に購入していただきやすい環境作りをしているということが特徴です。

これは百貨店ではオーダースーツ売り場だけではなく、名の知れた高級ブランドなどさまざまな店が入っていることから、「高級店」というブランドイメージを崩せないという原因があります。

その反面、専門店では、主にオーダースーツのみを取り扱うので、オーダースーツを売らなければいけません。そうした場合に、さまざまなお客様にきていただく必要があります。ですので、購入していただけるようにハードルを下げる雰囲気作りを行っているところが多いです。

”専門”だから柔軟な対応ができる

オーダースーツの専門店では、専門店ならではの、さまざまなお客様の要望に対して対応をする事ができます。

特に自社縫製工場をもっている専門店はここの部分が強みになる場合もあります。

専門店は「細かいオーダー」「納期」「デザイン」など、お客様の幅広いニーズに応える事ができるという特徴があるのです。

⬆︎目次に戻る

百貨店

オーダースーツの取り扱いもある百貨店では以下のような特徴があります。

・高級感がある
・ベテランの販売員が多い
・接客が良いところが多い

それぞれみていきましょう。

高級感がある

まず百貨店は「高級感」があります。

この高級感というのは長年日本の小売事業に存在している”老舗感”からくるものという理由もありますが、百貨店には基本的に多くの「高級ブランド」といわれる「グッチ」「フェンディ」「エルメス」「ロレックス」などが入っています。

これは有名なブランドだけではありません、その他にも著名なブランドが多数入っています。

これにより、多くの高級ブティックの「ブランド力」が影響して「百貨店」=「高級店」という認識が多く広まり、価格帯も高価になっています。

これらの長年の百貨店の運営から「百貨店」と聞くと「高級店」という認識が広まっており、ある種の「百貨店ブランド」という付加価値がついているんです。

実際に、百貨店で作ったオーダースーツに百貨店のロゴを刺繍で入れることが多いです。これは「この百貨店で作った」ということを証明する役割を担っています。

ベテランの販売員が多い

百貨店に入っているオーダースーツ店にはベテランの販売員が多いのが特徴です。

筆者が働いていた百貨店でも筆者以外が50代や60代、中には70代の方もいました。

これは「オーダースーツ」という事業の性質につながってきます。「オーダースーツ」というのは基本的に「どんな生地・デザインにするか決める」「採寸する」「渡す」という端的に言えばこのような業務内容です。

このシンプルかつ、ある程度の技術を要するという事業形態こそが「長年働く事ができる」という「ベテラン量産」の仕組みにつながっているんです。

それゆえ、「オーダースーツ」を何十年も続けている人が多いのが現実です。

百貨店は特に顕著にこの特徴がでています。

百貨店では昔は元々”フルオーダー”を取り扱うところも多くありました。それゆえ技術がある人が必要であったのであり、その昔のオーダースーツを担っていた従業員さんがフルオーダー受注が減った今でもそのまま百貨店に残り、販売員として活躍しているといういうことも百貨店にベテランの方が多い理由になります。

接客が良いところが多い

これはまさに「百貨店」ならではの特徴です。

なぜならば、「百貨店」で取り扱う商品はオーダースーツの販売店だけではないからです。

オーダースーツ以外にも、多くの高級な商品を取り扱っています。高級な商品を売るには接客においても高いレベルのものが要求されます。

それは人が、ただ「どうぞみてください」だけでは安くない買い物をしないからです。

高いものを売るには高単価な商品、高品質な商品、高レベルの接客を要しますし、百貨店自体も百貨店のレベルを高く見せる必要があるので、百貨店全体で接客に力を入れているところが多いのです。

筆者が百貨店にいた頃も、常日頃から高いレベルの接客を意識づけられました

以上により、百貨店は接客が良いところが多いというのが特徴です。

⬆︎目次に戻る

それぞれの店の違い

次に専門店と百貨店のそれぞれの店の違いを「メリット・デメリット」でみていきたいと思います。

この店の違いをメリット・デメリットでみれば、より具体的に「オーダースーツをどこで買ったら良いのか」ということが見えてきます。

専門店のメリット・デメリット

オーダースーツの専門店のメリットとデメリットは以下になります。

メリット

・繰り返し行きやすい
・納期の融通が利きやすい
・その他のサービスがあるかもしれない

デメリット

・修理に時間がかかる
・接客に良し悪しがある
・フィッティングの質が変わってくるかもしれない

オーダースーツ”専門店”のメリットについて

専門店のメリットとしてあげさせていただいた

・繰り返し行きやすい
・納期の融通が利きやすい
・その他のサービスがあるかもしれない

この3つについて解説すると、以下の通りになります。

繰り返し行きやすい

専門店の特徴で紹介した「敷居の低さ」を踏まえたメリットです。

専門店が発する敷居の低さで、「もう一度来たい」という思いを持ちやすいです。実際に専門店では「どれくらい繰り返し来てもらえるか」ということを意識して接客やサービスを展開していることが多かったです。

これは昨今の各社オーダースーツ取り扱い店舗が行っている「公式LINE運営」や「情報発信」からも読み取る事ができます。

これらの取り組みには「オーダースーツをもう一度この店舗で作りたい」と思ってもらうサービスを提供していることが分かり、専門店だからこその取り組みと言えます。

納期の融通が利きやすい

専門店では納期の融通が利きやすいです。

実際に筆者も専門店で働いていた頃の方が、お客様の納期の融通を利かせることが容易だったのを覚えています。

ただ、これは

・自社縫製工場をもっているか
・日々の工場の状況

にもよりますので、一概に工場要因で納期に融通を利かせられるとは言い切れません。

もう一つは、専門店は基本的にフットワークを軽くすることができるということが納期の融通を利かせる要因として考えられます。

あくまでも筆者が実際に働いていた時の実感ですが、オーダースーツ専門店では隙間時間を有効に使うことができました。隙間時間というのはお客様が来店されない時間ですね。

他の従業員などもいたので、その時間帯にお客様への納品に力を注ぐこともできました。

以上により、専門店は百貨店よりもお客様への納品に対して労力をかける余裕があるが故に多少の納期の融通が利きやすいと言えます。

その他のサービスがあるかもしれない

オーダースーツの専門店では、その他のサービスがあるかもしれません。

その他のサービスとは、

・専門店ならではの販売イベント
・配送料が無料
・無料修理対応は1年間可能
など

専門店ならではのサービスを提供することができます。

これは百貨店だと難しいことです。なぜならば、百貨店ではさまざまな店が入っており、その各店を統率するための厳しいルールが設けてあるからです。

これにより、柔軟なサービス対応が難しくなっています。

専門店は柔軟な他のサービスを提供しているという面においてメリットと言えます。

⬆︎目次に戻る

オーダースーツ”専門店”のデメリットについて

オーダースーツ専門店ではメリットだけではなく、もちろんデメリットもあります。

以下のデメリットについて詳しくみていきます。

・修理に時間がかかる
・接客に良し悪しがある
・フィッティングの質が変わってくるかもしれない

修理に時間がかかる

専門店でオーダースーツを作った場合、もし修理が必要になってしまった時、修理をする時間を多く要してしまう場合があります。

基本的に専門店では、縫製工場に修理品を送り、その工場で修理をするか、別途修理専門工場に流すかという対応の工程があります。

この工程数により、修理の時間が掛かってしまうのです。

接客に良し悪しがある

専門店は正直のところ接客に良し悪しがあります。

これは百貨店ほど厳重に接客に対してシビアになる必要がないことから発生してしまうと考えられます。

もちろん、すべての専門店に言えることではありませんし、ちゃんと接客に対して研修を行っている会社もあります。

ただ、あくまでも人間なのです。人間色々な人がいますから、接客の質に対して強制力がない分、元々の人間力というものが問われるのは専門店であり、接客への良し悪しというのが出てきてしまうのではないかと考えられます。

フィッティングの質が変わってくるかもしれない

百貨店の特徴の一つとして「ベテラン従業員」が多いという点をあげました。

専門店では逆にあまりベテランの従業員の方がいるところが多くありません。これは昨今のフルオーダーの減少と関わっています。

フルオーダーを受けるには縫製の知識生地の知識を要します。また知識だけではなく経験や技術もです。

このように多くのさまざまな力が必要なフルオーダーをやっている専門店は今は少なく、昨今のオーダースーツ専門店では、フルオーダーを受けられるベテランの方がいなくても対応する事ができるからという理由があります。

また、人手不足というのも要因の一つです。

オーダースーツの従業員になる人も減っているというのもベテラン従業員の減少につながっており、ベテラン従業員の減少が技術継承不足の要因となり、専門店でのフィッティングの質の差異につながっています。

⬆︎目次に戻る

百貨店のメリット・デメリット

次に百貨店の方をみていきたいと思います。

百貨店でオーダースーツを買うメリット・デメリットはこちら。

メリット

・接客が良いところが多い
・修理対応が早い
・フィッティングの質が良い可能性が高い

デメリット

・古いデザインが多い
・納期の融通が難しい
・柔軟なサービス対応が難しい

オーダースーツ”百貨店”のメリットについて

百貨店では百貨店ならではのメリットがあります。

・接客が良いところが多い
・修理対応が早い
・フィッティングの質が良い可能性が高い

詳しくみます。

接客が良いところが多い

百貨店では接客が良いところが多いです。

これは百貨店の特徴でもあげましたが、扱う商品が基本的に高単価なため、普通の接客ではお客様に購入していただく事が難しいのです。ですので、高レベルの接客を要している店が多いという事があります。

また、百貨店にはオーダースーツ売り場以外にも「高級ブティック」たる有名なブランド店が多く入っています。これも接客が良い原因になります。

なぜならば、高級ブティックたる店は下手な接客ができないからです。下手な接客をしてしまうとブランド力に悪影響を及ぼしてしまうからです。

ゆえに高級ブティックは高レベルの接客を常に意識し、取り組んでおり、また、百貨店も高級ブティックを店舗の一つとして、おいている手前、高レベルの接客をしなければいけないという相互作用により、自然と接客レベルが高くなっています。

修理対応が早い

百貨店には「服の修理屋さん」たる”修理工房”を併設している場所があります。

筆者が働いていた百貨店でも修理工房がありました。

この工房があることによって、直接修理が可能であり、可能な限り早く修理を行う事が可能なのです。

つまりは、「修理のアフターフォローが充実している」と言っても良いでしょう。

ただし、この場合、スーツを仕立てた店とは別の店という対応にはなりますので、別途費用がかかる場合もあります。

この部分は店舗従業員さんに聞いてみると良いでしょう。

フィッティングの質が良い可能性が高い

百貨店でオーダースーツを作るとフィッティングの質が良い可能性が高いです。

これは元々展開してた技術を持っているフルオーダーの経験者が在住していることが多いということから言えます。

たとえフルオーダー経験者の方が直接採寸に関わらなかったとしても、アドバイスをくれる人がいるということだけでフィッティングの質は変わります。

百貨店ではこのように長年の経験者が多いことがフィッティングの質が高いというメリットを作っている事が考えられます。

⬆︎目次に戻る

オーダースーツ”百貨店”のデメリットについて

百貨店のオーダースーツのデメリットは以下の3つが考えられます。

・古いデザインが多い
・納期の融通が難しい
・柔軟なサービス対応が難しい

古いデザインが多い

百貨店のオーダースーツは古いデザインのものが多いというのがデメリットです。

これはしょうがない部分があります。

なぜならば、百貨店でオーダースーツを購入する方は50〜70代あたりの年配の方が多く、その方々のリピート、つまりは、繰り返し購入が多いというのが原因の一つとしてあります。

もちろん、繰り返し買っていただいていることには感謝しかありません。

ただし、年配の方が多く、繰り返し購入していただいている方が多いということは、無闇にその方のニーズに合っていないスーツのデザインをおく必要性がない。ということです。

これにより、現代風のデザインよりも、古風なデザインのスーツが多いというのがデメリットの一つと言えます。

納期の融通が難しい

百貨店でオーダースーツを購入すると納期の融通が難しいというデメリットがあります。

これは店舗で決まっている納期以外の対応が難しいということです。

ですので、もし「いついつまでに着たい」という着用の期限があったとしても、それに対応する事が難しいのが百貨店のオーダースーツです。

これは、もし納期に間に合わなかった時にオーダースーツ売り場だけではなく、百貨店の信頼にも影響してしまうということを踏まえて、無茶な納期には対応していないというのがあります。

ここの部分は「お客様に最高のサービスを提供する」ということが大切なこととして置かれているので、これに反してしまうことには、どうしても対応する事ができないというしょうがなさがあります。

柔軟なサービス対応が難しい

百貨店では柔軟なサービス対応が難しいです。

これはオーダースーツ売り場だけではなく、他のブランドの店もあることから、しっかりと統一させたサービスを提供しなければいけないという指針があるからです。

ですから、「この店だけですが」ということはできません。

ここのオーダースーツ以外のサービス

・配送料
・包装料
・個人向け販促
など

は百貨店として提供している部分でありますので、百貨店の決まりの中でやらなければならず、柔軟に対応する事ができないのです。

⬆︎目次に戻る

どちらで買えば良いか?

では、ここまで、それぞれの店の「特徴」「メリット・デメリット」をみてきてある程度”違い”がわかっていただけたかと思います。

ここからはちょっと確信に迫ったことに対して解説していきたいと思います。

それは、「実際にどっちの店で買えば良いの?」というぶっちゃけた話です。

それぞれ「こういう場合はここの方が良いよ」という目線で解説していきたいと思います。

・専門店で買った方が良い場合
・百貨店で買った方が良い場合

専門店で買った方が良い場合

専門店でオーダースーツを買った方が良い場合は以下の場合です。

・オーダースーツを初めて購入する
・20代でオーダースーツを購入する
・オーダースーツのことを深く知った上で購入したい
・”いきつけ”の店にしたい

もし「オーダースーツを初めて購入する方」は専門店の方が良いでしょう。なぜならば、オーダースーツというのは筆者もそうでしたが若干「敷居が高く」感じます

この購入に一歩ためらってしまうことを払拭してくれるのは百貨店よりも専門店の方が気軽に訪問する事ができるからです。

「20代で初めてオーダースーツを購入する方」も専門店の方が良いです。これは「専門店の取り扱う型紙がモード寄り」という特徴から言えます。

せっかくオーダースーツを買うのであればカッコよくしたいところです。専門店では現代のかっこよさに寄り添った型紙を取り扱っている事が多いです。

「オーダースーツのことを深く知った上で購入したい」安全思考の方も専門店での購入がおすすめです。専門店で働く方は服地の知識が豊富な人が多いです。また、オーダースーツの専門店ですので、オーダースーツに特化した知識を要する人がいるのも理由です。

「”いきつけ”のオーダースーツ店にしたい」場合も専門店が良いと言えます。

まず専門店であれば「自分だけの」感が強くなります。百貨店ではオーダースーツを買わない人も別の目的でくる人も多くいます。その中だとどうしても「自分だけの」感を感じる事が難しいです。

専門店では「自分だけの」感を感じる事ができ、居心地の良い”いきつけ”の店になるという特徴があり、”いきつけ”の店を作りたい人にはピッタリです。

百貨店で買った方が良い場合

逆に百貨店でオーダースーツを買った方が良い場合は以下の場合です。

・ある程度自分の理想とするスーツの形をもっている
・ブランド力が欲しい
・買った後でも細かく修理したい

「ある程度自分の理想とするスーツの形をもっている」人は百貨店でオーダースーツを買うことをおすすめします。

「どんな生地」「どんなデザイン」このようなスーツの詳細が頭の中で確立されていればそれを叶える事ができる確率が高いのは百貨店です。百貨店ではお客様のニーズを満たすために色々な商品を取り扱っています。

スーツ以外に欲しい小物などもイメージできていればそれにも対応する事ができます。

「ブランド力が欲しい」という人も百貨店が良いでしょう。

やはり、百貨店ブランドというと周囲の人に一目でわかりやすいものです。百貨店ならではのブランドですし、百貨店以外ではこのブランド力はつけられません

「買った後でも細かく修理したい」という人も修理工房が併設されている百貨店での購入をおすすめします。

やはり、買った後の対応の手厚さでいったら百貨店に軍配が上がるでしょう。修理工場が併設されているところは修理品の納期や修理の質も期待する事ができます

⬆︎目次に戻る

どちらで買っても注意する点

最後に「専門店」「百貨店」どちらから買っても注意しておく点があります。

ここを踏まえてオーダースーツを購入する事で「後悔のない」買い物をすることに繋がります。

一回で理想のスーツができるのが難しい

筆者も実際に採寸をしてオーダースーツを数多くの人に作っていますが、どの人でも「一回で理想のスーツを作る」のは難しいです。

これは筆者以外の何十年も働いているベテランの人でも一回で収まらないことはあります。

それくらい一回で理想のスーツを作ることは難しいことなのです。

「次はこうしてみよう」という試行錯誤をして自分の理想のオーダースーツが出来上がるということが多いということをおさえておいてください。

コミュニケーションを要する

良いオーダースーツを作る時は販売員さんとコミュニケーションをとる事が重要です。

採寸の際に気になることや着心地で違和感のあるところは遠慮なく伝える事が良いスーツを作るのには不可欠です。

コミュニケーションが苦手な方もいるかと思いますが、ここは端的でも良いのでしっかりと自分の気持ちを伝える事が後悔なく買い物をする事につながりますので、頑張ってみてください。

納期は既製品に比べて長くなってしまう

オーダースーツの縫製ではお客様の体を採寸してから、そのサイズに合わせて生地をカットするところから始まります。

それに比べて既製品のスーツはもともと仕上がっているものをお客様にお渡しします。

このようにスーツを作る工程の違いからどうしても納期が既製品よりも長くなってしまうということがあります。

ここをおさえておけば、「間に合わないのかよ」といったような着用日に間に合わないというミスからくる不満を抱かずに済みます。

叶えられない要望もあることを知っておく

オーダースーツだからといって、「全て要望が叶えられる」わけではありません。

オーダースーツでもスーツの構造上できない事であったり、工場の技術的にできないこともあります。

ですので、事細かに作って欲しいものがあるのであれば、”フルオーダー”のスーツを検討してみると良いです。

ただ、「何でもかんでも叶えられる」ということにあまり期待しない方が良いです。

正直現代では経験年数が質に繋がることはあまりない

昨今では縫製工場の技術も、縫製に使うマシンの技術も上がっており、その影響でフィッティングのしやすさに良い影響を与えています。

このことから、経験年数が少なくても高品質なフィッティングができるようになっています。

筆者も実際経験年数こそ他の同僚と比べ少なかったですが、お客様に満足していただける回数も多く、実際修理になったスーツも全体の5%以下とかなり低かったです。

何が言いたいのかと言いますと、「経験年数」でオーダースーツの質を測るのはあまり適切ではないということです。

何十年もやっている人が「袖の丈が合わない」「体の癖に合わせられていない」「スーツがきつい」なんてことになってしまうことは結構あります。

「じゃあどうすればフィッティングの質を見分けるの?」ということですが、これは販売員さんとどれだけコミュニケーションをとるのかということが大切です。

コミュニケーションの中で

・ここはもうちょっとこうして欲しい
・ここがきつい
・もっとこういう印象にしたい

このような要望をどれだけ上手く伝えるかということが大切です。

オーダースーツを購入する際には、これらのポイントには気をつけてみてください。

⬆︎目次に戻る

専門店の良さ、百貨店の良さがある

今回は「オーダースーツを買う時の専門店と百貨店の違い」について筆者の経験ベースで解説してみました。

今回の記事では実際に「こっちの方が良いよ!」ということではなく、専門店、百貨店それぞれの良さがあり、自分が必要としていることと合うのはどっちか?ということが大切ということです。

ぜひ今一度「自分はどういうスーツが欲しいのか?」ということを自問自答してみて、今回解説した情報を元にオーダースーツを購入してみてはいかがでしょうか。

この記事も役立つかも

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

シェアでハッピー

著者

「20代のバックアップ」をテーマにしたブログを運営する執筆家。物事に真面目に取り組んだけど上手くいかず、周囲から嘲笑されてしまった経験から自分の心に素直に従って頑張る人のサポートができればと思い発信。記事は全て自らの手で書いています。このサイトでは世渡りの為の知恵のほかに「20代に良いビジネス書」「装い道具」「人間関係を良くする物」等を紹介しています。

コメントする

コメントする

CAPTCHA


目次