社会人はじめの晴れ舞台である入社式。そんな場で
「わざわざ入社式に合わせてスーツ買ってもなぁ…」
「入社式に就活で着たスーツを着ていっても大丈夫かな?」
「せっかく社会人になるんだからスーツを新調したい!」
と疑問に思う方のために、今回は『入社式にリクルートスーツを着ても良いのか?』について解説していきたいと思います。
オーダースーツを7着購入したことがある、たくしん(X@takushin_youtube)がお送ります。
実際にプロのスーツ屋さんに聞いたり、専門書から得たことを今回はお伝えしていきたいと思いますので、ぜひ参考にしてみてください。
この記事では
・入社式で就活スーツを使っても良いのかがわかる
・スーツを新調しなくて良い人、新調したほうが良い人がわかる
・嫌な思いをしなくてすむスーツの着方
を中心にみなさんの役に立っていきたいとおもいやす。
内向型人間
たくしん
takushin
詳しいプロフィール
インキャ、インドアという2つの”イン”を持つ者。
バリバリ金融営業➡北海道転勤➡第二新卒で転職➡関西居住➡地元に戻る。というムーブをかました5年目社会人。
今まで無事に生きられたのは周囲の”人”のおかげだと本気で思っているので、”人”に関係する悩みが多い社会人(特に新入社員や転職した人)に向けた、自分の経験から”人”に関係する悩みを解決する発信をしてます。
入社式に就活で着ていたスーツを着ても良いのか?
結論から伝えると、「入社式に就活で着ていたスーツを着るのは”アリ”です。」
ただし、ここで注意してもらいたいのが「清潔感を大切にする」こと。就活で使ったスーツを着てもボロボロだったり、シワが付きまくっているなんてことがあれば、せっかくの社会人初の晴れ舞台が台無しです。
さらに、社内への人の第一印象も良い印象には写りにくいです。なので、”清潔感”という前提を崩さなければ就活で使っていたスーツを着るのは全く問題ありません。
学生っぽく見えニャいか?
大丈夫よ。スーツの着方によっては就活スーツ(リクルートスーツ)でもしっかりとしたビジネスマンに見えるからね。
ただ、中には「スーツを新調したほうが良い人」もいます。
以下で「スーツを新調しなくても良い人」「スーツを新調したほうが良い人」を解説しています。
入社式で就活スーツでも問題ない人
・配属がスーツを着ない部署と決まっている人
・体型の変化が激しい人
・内定から入社式までの期間が短い人
・社風的にそこまでかたくない場合
配属がスーツを着ない部署と決まっている人
就活スーツでも全く変ではないため、入社式一度のためにムリにお金をかけて新調しなくても大丈夫です。
体型の変化が激しい人
体型の変化が激しいと、せっかく入社式のためにスーツを新調してもすぐに着れなくなってしまう可能性があるため、まずは就活スーツを使えば大丈夫です。
社会人は大体1年目の後半から体型の変化が激しくなるため、体型の変化が心配な人は様子をみてスーツを揃えていくと良いです。
社風的にそこまでかたくない場合
社風的にスーツの着方で怒られたり、指摘されたりしなければ就活スーツで入社式に出席することに対して何か言われることは少ないです。
入社式で就活スーツから変えたほうが良い人
・今後スーツを必要とする部署に就く人
・就活スーツがボロボロ、サイズが合っていない人
今後スーツを必要とする部署に就く人
例えば、営業であれば毎日スーツを着ることになります。
スーツは消耗品ですので着用の頻度があがればそれだけ傷むのが早まり、着るものがなくなってしまいます。
そうならないためにスーツ3着はほしいところ。
どうせ買うことになるのであれば、入社式という晴れ舞台に合わせて新調してしまうのも一つの選択です。
就活スーツがボロボロ、サイズが合ってない人
スーツがボロボロだと清潔感がなくなってしまい、社内の人へ伝わる第1印象が良くなくなってしまいます。
また、サイズが合っていなければ、不格好に写ってしまいます。
周囲に伝わる印象を良くしたいのであれば、入社式に合わせてスーツを新調したほうが良いでしょう。
入社式でベストを着ていっても良いのか?
入社式ではベスト(ウェストコート)を着ても大丈夫です。
なんであれば、スーツにベストを合わせることがフォーマルです。
気をつけたいポイントとしては、ベストはスーツと同じ生地のものを選びましょう。
また、中にはベスト(ウェストコート)を「カジュアル服・結婚式でしか着ない服」と勘違いしている人が社会にはいます。
このことから、安全をとりたいのであればベスト(ウェストコート)は着用しないほうが良いでしょう。
一般で売られているベスト(ウェストコート)は『5つボタン5掛けの形、6つボタン5つ掛け』の形が多いです。
5つボタン5掛けの形の場合は全てのボタンを留めても、一番下のボタンを開けてもどちらでも構いません。
6つボタン5つ掛けの形の場合、一番下のボタンは留めずに開けましょう。
無理に留めてしまうとシルエットが崩れてしまうというのが理由です。
「略礼装」と案内がある場合
入社式で「略礼装で」と記述、言われることは極稀でほぼありませんが、念のため覚えておけば今後の冠婚葬祭などに役に立ちます。
略礼装とは…
礼装(タキシードや燕尾服など)の中で一番、場面を選ばずに着用できるフォーマルなスーツ。
ただ、礼装の中でも一番カジュアルな分類に入るので、冠婚葬祭などでこれだけ着ていれば良いとは言えません。
スーツの色は黒、チャコールグレー、濃紺を選ぶのがポイントです。ビジネスシーンでも着れるので、使い勝手が良いスーツと言えます。
略礼装のコーディネート一式
スーツ色 | 黒、濃紺、チャコールグレー |
シャツ | 白無地 襟はレギュラーカラーorワイドカラー |
ネクタイ | 色は濃紺などの無地、ピンドットやストライプなど清楚な印象がある柄 |
靴下 | 基本的に黒 スーツの生地の色に合わせたものでも良い。長さはロングが好ましい。 |
靴 | 内羽根式のプレーントゥ 内羽根式のストレートチップ 外羽根式のプレーントゥ |
可能であれば | ベルトを使わずにサスペンダー(ブレイシーズ)で着ると良い。 |
就活スーツ以外で入社式で着れるスーツ
就活スーツ以外で入社式で着れるスーツを紹介します。
就活スーツ以外で入社式で着ることができるスーツの色は黒、チャコールグレー、ネイビーのダーク系の色のスーツです。
また、女性の場合スカートとパンツどちらでも大丈夫です。
スカートの長さは膝辺りの長さが適切な長さなので、既製品などを買う時は気をつけてみてください。
もし無地のスーツが面白くないと感じるのであれば、柄が入っていても大丈夫です。
柄は、「シャドーストライプ」や「ヘリンボーンストライプ」などの遠目から見ると無地に見える柄が好ましいです。
知っていたらすごいスーツの着方
スーツの着方を知っていれば、入社後も毎日着るかもしれないスーツに困ることがなくなります。
ぜひ、この機会に参考にしてみてください。
知っていたらすごいスーツの着方
・ポケットチーフを入れる
・座る時は第1ボタンを外す
・シャツのカラーは「レギュラー」or「ワイド」
ポケットチーフを入れる
スーツの表にある胸ポケットにはチーフを入れた方がフォーマル度が高くなり、入社式などの式典に合うコーディネートになります。
ポケットチーフはスーツ屋さんにあります。基本は麻出できたチーフを選びましょう。
チーフの入れ方は「TVフォールド」が簡単でおすすめです。
座る時は第1ボタンを外す
本来スーツ着用時に座る時は第1ボタンを外して座るのが適切な着方になります。
第1ボタンを外さないで座るとスーツのお腹のあたりにXのシワができて不格好になってしまうからというのが理由です。
また、ボタンを開けなければ、ボタンと生地に負荷がかかってしまって、ボタンが取れてしまうなんてことにもなりかねません。
ただ、この着方を知らない人が多数なのでもしかしたら「ボタン開けないで」と言われる可能性もあることは頭の片隅に入れて置くとよいでしょう。
シャツのカラーは「レギュラー」or「ワイド」
シャツの襟(カラー)は「レギュラー」or「ワイド」がおすすめです。
「レギュラー」:ベーシックな襟の形で間違いない
「ワイド」:ネクタイの結び目がきれいに見え、フォーマル度も高いので間違いない。
入社式で気をつけたほうが良いスーツの着方
最後に気をつけたほうが良いスーツの着方を解説していきたいと思います。
スーツの着方で気をつけるポイントは8つです。
①派手な色、柄のスーツは避ける
②腕時計をもっているなら付けても大丈夫
③ブローグの靴は避ける
④シャツの下に着るインナーに要注意
⑤靴・ベルトは黒やダークブラウンを選ぶ
⑥シワや汚れに気をつける
➆既製品であればしつけ糸を外す
⑧靴下の色に要注意
①派手な色、柄のスーツは避ける
ベージュやはっきりした格子(チェック)柄などの明るみや主張が強いスーツは避けたほうが良いです。
配属後や社会人生活に慣れてきた時に買えば自分の好き嫌いや社風もわかるので良いです。
②腕時計をもっているなら付けても問題ない
もし、腕時計をもっているのであれば付けても問題ありません。
左右どちらの腕に付けなければいけない、などと言った決まりはありません。
機能性が高いアップルウォッチなども良いですが、アナログ時計もファッションとしては格好良いです。
また、アップルウォッチにする場合、バンドをステンレスにすることでスーツとの相性が良くなります。
③ブローグの靴は避ける
ブローグというのは穴を開けて装飾されている靴のことを指します。
もともと、水はけのために付けられた装飾とされています。
このデザインの靴はカジュアルになってしまうのでフォーマル度が高い入社式の場では避けるのが無難です。
④シャツの下に着るインナーに要注意
スーツの下に着るシャツは意外と肌着(インナー)が透けてしまいます。
そのため、黒いインナーや柄物のインナーを着ていると透けて見えてしまうという懸念があります。
透けても目立ちにくい白いインナーや肌色のインナーがおすすめです。
私はユニクロの肌着を愛用しています。
⑤靴・ベルトは黒やダークブラウンを選ぶ
ベルトを選ぶ基準としては靴の色に合わせると良いです。
靴が黒であれば、ベルトも黒、靴が濃い茶系であればダークブラウンと。
靴とベルトの色が合っていれば全身のバランスがよく見えます。
既製のベルトを買って長さを調節し穴を開け、ウエストを調整するのが一般的です。
ベルト購入時にウエストに合わせてくれる店もあります。
⑥シワや汚れに気をつける
スーツのシワはスチームアイロンでとると、スーツに影響するダメージを最小にして綺麗にできます。
ウール100%のスーツの汚れは水溶性の汚れであれば水を少し垂らし、布でこすれば落ちます。こすらなくても下に布を敷いて、水をたらし、汚れを布でポンポンしても落ちます。
ウール100%の場合、元々、ウールに油分があり、水溶性の汚れは落ちるという原理です。ただ、油汚れは溶けやすく落ちづらいのでクリーニングに出すのが良いです。
私も愛用しているスチームアイロン
➆既製品であればしつけ糸を外す
既製品のスーツには”しつけ糸”がついています。よくジャケットの後ろに白いバッテンの糸が付いていることがありませんか?あれのことです。
しつけ糸はスーツの型崩れ防止の為です。
もし、この糸を見つけたならば、切っちゃって大丈夫です。
また、スーツを買う時に「しつけ糸を取ってください」と店員さんに言えば取ってくれます。
⑧靴下の色に要注意
靴下は基本的に黒です。色を変えたければスーツの生地と同じ色で合わせるのが良いです。
間違っても白、柄物の靴下を履かないように注意してください。
白や柄物の靴下を履くと座った時に丸見えになり、かなり浮いちゃいます…。
まとめ
結果「入社式にリクルートスーツ(就活スーツ)を着ても大丈夫であるかという答えは、”大丈夫”です。
入社式のスーツ着用の注意点は
・ベストは着ていきたいのであればOK、ダメなら現地で脱げば良い
・柄は無地、無地に見える柄(シャドーストライプ、ヘリンボーンストライプ)
・色は黒、濃紺、チャコールグレー
・シャツは白無地「レギュラー」or「ワイド」の襟の形
・靴は黒が間違いない
・腕時計も大丈夫
です。
もし、スーツを新調したいのであれば、私が実際購入して良かった「ORIHICA オリヒカ」と「花菱」が良いでしょう。
気になる方はホームページをチェックしてみてください。
以上
たくしんでした。
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