接客で適切なありがとうござい”ます”or”ました”の使い方

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おっす、筆者だ。

接客業で、お客様が帰る時に「ありがとう」ということを伝えると思いますが、この時、「ありがとうございます」か「ありがとうございました」どちらが適切なのか?

ということを疑問にもちませんか?

筆者も接客業に就いた初めの頃は、この「ありがとう」問題に頭を悩ませました。

今回は、そんな接客業における、お客様への「ありがとう」という言葉をどう言ったら良いのか、という疑問を、筆者の接客経験を踏まえて、解説していきたいと思います。

この記事でわかること

・「ありがとうございます」か「ありがとうございました」どちらが良いか
・お客様に伝わる「ありがとう」のニュアンス
・より良い「ありがとう」の言い方

この記事の著者

文筆家
たくしん
takushin

プロフィール
  • 野球歴13年 小学〜大学まで
  • 主にキッチン、接客、フィットネスインストラクターのアルバイトを経験
  • 吃音症歴20年
  • オートローン会社(金融業界)に1年半在籍
  • スーツ生地メーカーのオーダースーツ販売店に約4年在籍
  • 百貨店販売員経験あり
  • 読書を月10冊ほど
  • 筋トレ歴約7年
  • 文章を書く時に一番饒舌になるタイプの人間

目次

「ありがとうございます」「ありがとうございました」接客ではどちらを使えば良いか?

接客において、「ありがとう」をお客様に伝える時、「ありがとうございます」か「ありがとうございました」どちらが良いのかという疑問に筆者と他の従業員の言動を踏まえてお伝えすると

「ありがとうございます」

の方がお客様に対して適切な言葉になります。

もちろん、「ありがとうございました」がダメかというと、そうではありませんし、決して間違いではありません。

実際、「ありがとうございました」を使っている他の従業員もいました。

ただし、「ありがとう」の言い方だけが要因ではないと思いますが、良い接客、繰り返し来てくれているお客様を接客していた他の従業員は、「ありがとうございます」を使っていた印象があります。

実際に、筆者自身、「ありがとうございます」を意識してお客様に対して使っていました。

では、なぜ「ありがとうございます」の方が好ましいのか、それは「ありがとうございます」と「ありがとうございました」の”ニュアンス”、つまり、お客様に与える印象にその理由が隠されています。

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接客においての「ありがとうございます」のニュアンス

接客において、「ありがとうございます」を使うと、お客様には、来店してくれたこと、品物を購入するか検討していること、購入したことなどの、「現状」に対してお礼をしてくれているという印象を与えます。

つまり、「お客様と店の関係は続いているよ」という継続のニュアンスを含んでいるのが「ありがとうございます」という言葉です。

これは、マナー講師である「平林都」さんが執筆する「接遇道」という本にも書かれていることです。

簡単にポップにお伝えすると、「お客様の行動に感謝!お客様との関係はまだまだこれからも続いていくよ!」という思いを込めた言葉であり、実際に、「お客様との関係を終わらせない」ニュアンスを込めたものが、「ありがとうございます」という言い方なのです。

ですから、筆者も実際にこの言葉を使っていましたし、他の従業員の方も使っていたのだと考えます。

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接客においての「ありがとうございました」のニュアンス

続いて、接客においての「ありがとうございました」のニュアンスですが、ニュアンスとしては、「ございました」が言い切りなので、お客様に対して来店してもらったこと、商品・サービスにお金を払ってもらったことに対してお礼を伝える言葉であり、「今後も継続して」というよりかは、お客様が行った行動のみにフォーカスしているニュアンスを与えます

つまり、「お客様、お金を払ってくれてありがとう、アディオス」のような、その場で終わる印象を与えやすい言葉なのです。

とはいったものの、”言い切り”の言葉だからといって、「悪い」というわけではなく、しっかりと、お客様に対して”礼”を伝えているので、全くおかしくはありません。

ですので、「ありがとうございました」でも全然問題ないのです。

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実際お客様は気にしていない

おそらく、これを読んでいただいている皆さんはもうご存知かもしれませんが、お客様は「ありがとう」を店員さんがどういったかというのは気にしていないというのが現実です。

思い出してみてください。

もし自分が、店に行ったとして、店から帰宅後、「最後にお店の人にありがとうをどう言われたかな?」なんてことは考えないと思います。

また、「ありがとうございますって言われた!ムカつく!」なんてことも思いませんよね。このように考えてみると、店員さんの一言に対して気にしているお客様はほぼいないと言っても過言ではありません。

ただし、接客を「トータル」でみると、また考え方が違ってきます。

例えば、丁寧な接客を受けている中で、タメ口が入ってしまったり、略語が出てしまったり、軽口がでてしまうと、そこには違和感を感じることがあります。

これは、「丁寧な雰囲気があり、丁寧な接客を行っているお店」にいくと、顕著にでてきます。

これも想像してみてください。

学校の集団行動の授業の時に、皆が「前ならえ」をしている時に、一人だけ両手を上ていたら、目立ちますよね?

これと同じです。

せっかく全体的にみたら丁寧な接客を行っているにも関わらず、その中の一部でも丁寧に反する行動や言動を行ってしまうと、その部分が悪目立ちをして、お客様に悪い印象を与えてしまうのです。

そう考えた時に、丁寧な接客のレベルによりますが、「ありがとう」の言い方一つとっても相手に不快に感じさせてしまうことはあります。

この部分も踏まえて、「ありがとう」の言い方に気を使うのか、それとも、そこまで気にしなくて良いかなと思うのか、判断してみると良いと考えます。

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「ありがとうございます」と「ありがとうございました」のもっと良い使い方

これは筆者が実際に行っていた「ありがとう」の良い使い方です。

「ありがとうございます」「ありがとうございました」を、お客様により良い印象を与えるような使い方をすることができます。

その使い方とは、「ありがとうございます」や「ありがとうございました」の後に、「お気をつけて」を付け加えるという使い方です。

筆者は、個人的に「定型文」がすごく嫌です。

なぜなら、「ただ言っている感」「言わされている感」があり、言葉自体にあたたかみがなく、お客様の心に響きにくいと考えているからです。

極論をいうと、「ありがとうございます」も定型文です。なぜなら、接客業、営業もそうですが、お客様に何かしてもらった時に、「ありがとうございます」というお礼の言葉をいうのは、ほぼあたり前という認識をもっているからです。

マニュアルでも言われていることですからね。

ここに、相手に響やすい”情”がこもった言葉を付け加えることで、定型文が”おもてなし文”になるのです。

つまりは、お客様に心から気持ちよく帰ってもらうことができるということです。

ですから、筆者は「ありがとうございます」という定型文を言った後に、お客様の身を案じていますという思いを込めて「お気をつけて」という一言を加えます。

この一言を付け加えるだけでも、お客様は振り返って笑顔で会釈を返してくれることが多かったので、とても思いのこもった、良い印象を与える「ありがとうございます」の伝え方だと考えます。

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「ありがとう」を接客で使う時の大切なポイント

「ありがとう」という言葉を接客で使う時にとても大切なポイントがあります。

これは「ありがとうございます」か「ありがとうございました」どちらかを使うと良い、ということではなく、もっと根本的な話です。

接客業に限らず、人間関係でも大切なことになりますが、とても大切なことというのは、「思いやり」をもって行動や発言をすることを心掛けることです。

「思いやり」をもつことで、心の底から湧き出た”相手のために何かできないか”という気持ちからの行動を生むことができるのです。

この心の底から湧き出た気持ちに裏付けされた行動というのは、相手の心に響やすいです。

ですから、もし、接客業で「ありがとう」をお客様に伝える時は、「ありがとうございます」「ありがとうございました」どちらを使うにしても、心の中で「商品買ってくれてありがとう!!」という風に思うことで、その「ありがとう」という言葉にあたたかさが宿り、お客様に「ありがとう」という言葉だけでなく、「気持ち」も伝わり、好感を生みやすいのです。

「ありがとう」をどう言うか?を考える前に、この「心から思う」を意識してみると、お客様に良好な印象を与えることに繋がります。

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さいごに

今回は接客における「ありがとう」をお客様にどう伝えたら良いのか?ということについて解説していきましたが、「ありがとうございます」「ありがとうございました」筆者個人的にはどちらでも良いというのが、結論です。

だって、お客様はそこまで気にしていませんからね。

ただ、例えば統一して「丁寧で思いやりのある接客」をしたいのであれば、「お客様との関係はこの先も続くよ」と言う意味を含めた「ありがとうございます」を選んだ方が良いということと、定型文にならないような気持ちのこもった一言を付け加えるのが良いとお伝えします。

今回の記事が接客業に従事している方に参考になることを祈ってます。

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著者

「20代のバックアップ」をテーマにしたブログを運営する執筆家。物事に真面目に取り組んだけど上手くいかず、周囲から嘲笑されてしまった経験から自分の心に素直に従って頑張る人のサポートができればと思い発信。記事は全て自らの手で書いています。このサイトでは世渡りの為の知恵のほかに「20代に良いビジネス書」「装い道具」「人間関係を良くする物」等を紹介しています。

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