仕事において身の回りが散らかっていると、仕事への取り組みに邪魔になったり、仕事の進捗が悪くなったりすることがある。
筆者はこれを高校生の頃の超忙しい飲食店のキッチンアルバイトで学んだ。飲食店において、メチャクチャ忙しい夜の営業や休日の営業の際には手が回らなくてついついキッチン周りがものとか具材が散乱しちゃって散らかってしまうんだけど、この状態はキッチンのマニュアルでは”ダメな状況”とされている。
なぜなら、キッチンが散らかっていると多くのオーダーを処理することが物理的に難しくなってしまうということと、散らかっていると頭の中で物事を整理できなくなって、物事を早く処理することができなくなってしまうから。
こんな筆者のアルバイト経験から気づいた「仕事の中で身の回りを片付けて仕事をしやすい環境を作るコツ」について今日は深掘りしていきたいと思う。
この記事でわかること
・仕事の中で身の回りが散らかっていると仕事に支障をきたすのはなぜか
・仕事で身の回りを片付けるコツ
・身の回りに物が散らかっていると想像力が上がる話

文筆家
たくしん
takushin
プロフィール
- 野球歴13年 小学〜大学まで
- 主にキッチン、接客、フィットネスインストラクターのアルバイトを経験
- 吃音症歴20年
- オートローン会社(金融業界)に1年半在籍
- スーツ生地メーカーのオーダースーツ販売店に約4年在籍
- 百貨店販売員経験あり
- 読書を月10冊ほど
- 筋トレ歴約7年
- “モノ”をあまり買わない・持たないタイプの人間
- 文章を書く時に一番饒舌になるタイプの人間
仕事で身の回りが散らかっていると仕事に支障をきたす

仕事で身の回りが散らかっていると仕事に支障をきたしてしまうことが考えられる。
っていうのはどんな背景があって「身の回りが散らかっていると仕事に支障をきたしてしまうんだろう?」って思うと思うから、具体的にみていこう。
筆者の中で身の回りが散らかっていることで起きることは次の3つだと思う。
目につく物が多いと注意散漫になる
仕事っていうのは、どんなことでも常に頭を動かしてなるべく早く処理をしなきゃいけないとても労力がかかるもの。
そんな頭を使っている時に、仕事以外のもの、ここでいう「身の回りに散らかっている物」に気を取られてしまうと、その物に注目してしまい、注意散漫となってしまう。
注意散漫となってしまっては、集中して取り組まないといけない仕事に集中できないといったことが起きてしまうことが考えられる。
物がなくなりやすくなる
仕事の中で身の回りが散らかっていると、物をなくしやすくなってしまう。
これは、物理的に物がたくさんあると埋もれちゃうっていうことから、考えられる。
仕事で言うと、簡易的なペンとか、何も書かれていない付箋とかならまだなくなってもそんなに痛手ではないんだけど、これが大事な書類とか、なくしちゃいけないメモが書いてある付箋をなくした、なんてなると、これを探すのに労力と時間をさかなくてはいけなくなってしまって、仕事の進捗に影響してしまうことが考えられるんだ。
仕事の進捗に影響が出てしまうだけならまだいいんだけど、上司から怒られてしまうことも懸念しないといけないから、かなりまずい。
物の把握で頭の記憶の労力が使われてしまう
たまに「自分でわかった上で身の回りに物を置いている」って言ってて身の回りが散らかっている人がいるんだけど、これは”脳の記憶の労力”がすっごいもったいないと思う。
わざわざ、物を覚えるために”記憶する”っていう脳の労力を使っているわけで、この労力を使っている分、仕事の他の作業に労力をさきづらくなると思うんだ。
「物の場所は覚えているけど、なんの仕事をしないといけないのか忘れちゃった」こう言う状況が起きてしまうことが考えられる。
筆者も実際に身の回りがすごく散らかっている職場で仕事をしたことがあるけど、物はなくなるし、何がどこにあるのかすら把握しにくいって言う始末だった。
筆者が実際に散らかっている職場で働いた話は下の記事。

仕事でミスを減らすには「身の回りの整頓」が一つの方法

もし今仕事で「ミスが多い…」って悩んでいるなら、その多くのミスの原因の一つは「身の回りが散らかっているから」かもしれない。
筆者は実際に身の回りが散らかっていて仕事が中断しちゃっていたり、探し物をずっとしている同僚を見ている。
やっぱ身の回りが散らかっていて探し物をしていたり、集中できなかったりすると仕事の進捗に支障をきたしてしまうっていうなって感じる出来事を、筆者は経験しているからこそ、仕事のミスが頻発している人は一度、自分の身の回りが散らかっていないか確かめて欲しい。
仕事の処理が遅いのではなくて、実は身の回りが散らかっていて集中ができなかったり、適切な情報を短時間で確実に見つけ出せない環境だったりというような、”外的な要因”の可能性がある。
この外的な要因をなくすためにも「仕事で身の回りを片付けるコツ」を参考にしてみて欲しい。
仕事で身の回りを片付けるコツ

仕事で身の回りを片付けるコツは⑦つある。下記項目でなんとなくわかるようになってるけど、詳しく知りたいって言う人は各項目ごとに細かく解説してるから参考にしてみて欲しい。
①物を少なくする
②1つのタスクに必要なものだけ出す
③片付けるのが億劫なら「怒られる自分」を想像する
④物の定位置を決める
⑤変に”デジタル”を活用しようとしない
⑥その時に必要のないものは一旦捨てよう
⑦やることを大きく見える化しておくのも良い
①物を少なくする
そもそも仕事の中で身の回りが散らかってしまうのは「持っている物が多い」っていうのが原因の一つとして考えられる。
例えば、赤ペン・青ペン・緑ペン・黒ペンを持っていたとして、これだけで4つの”物”を所持していて、それらを「身の回りに出す」という選択肢が出てきてしまう。
これが身の回りが”物”で散らかる要因だ。
ということで、この時の対策として「持っている物を減らす」ということが考えられる。
「持っている物はできるだけ減らしたくない!」って言う人は「一つで二役をこなす道具」を意識的に使うと良い。
簡単に思いつくのは”多機能ペン”。一つのペンで複数の色のペンを使えて、場所を取らない。
使いやすい”多機能ペン”については別のページで紹介しているからその記事も参考にしてみて欲しい↓

あとは物を1箇所に集約するこんな感じのものもある↓↓
 ポチップ
ポチップ
とりあえず、身の回りが散らからないようにするためのコツは物を減らすことだが、今よりも道具を減らしたくない人は「一つで何役もこなす道具」を使ってみると良い。
②1つのタスクに必要なものだけ出す
仕事の中で「マルチタスク」って言う言葉があるけど、あれって、別に「同時に何個もの仕事をこなしている」わけではない。本当のマルチタスクは釜じいのことをいう。

人がやるマルチタスクは、「一つの仕事を一つずつ集中してこなしている」と言う状況。つまり、側から見たら何個もの仕事を同時並行でやっているように見えるけど、実際は一つ一つの仕事に集中して”切り替え”を行っているだけ。
なんでこんな話をするのかって言うと、身の回りの物が散らかってしまうのは「同時に何個もの仕事をしようとする」からってこと。
慣れてきたらいいんだけど、慣れないうちにこれをやると、「あれ?今何してたんだっけ?」状態になりやすい。
だから、まずは1つの仕事に集中した方が良い。そして、1つの仕事で必要な物を身の回りに出す。
複数の仕事の物を同時に出してしまったらこれは仕事が混ざってしまって混乱してしまう元になってしまうからね。
③片付けるのが億劫なら「怒られる自分」を想像する
そもそも身の回りに散らかっている物を片付けるのが億劫で進まないって言う人もいると思う。その気持ち筆者もわかる。
この時、嫌でも自分が身の回りの物を片付けるために行動するために「怒られる自分」を想像してみると良い。
例えば、身の回りを散らかして、その結果仕事が遅れてしまうなんてことがあったとしよう。その仕事はかなり重要だった。しかも、その仕事の責任者はあなただった。
この時、上司に大なり小なり怒られることになる。
人に怒られると言うのは気分が良いもんじゃない。筆者は怒られたら引きずるタイプだから、できるだけ怒られたくないと思う。
怒られるのが嫌なら「身の回りを片付ける」しかない。でなければ、仕事に支障をきたしてしまうのだから。って自分に発破をかけると良い。
④物の定位置を決める
物が散乱してしまうのは、その物の”居場所”がないから。
居場所がないからどこにやったら良いのかわからない状態になってしまい、「まぁどうせまた使うから良いか」ってなって、放置、それが重なって身の回りがどんどん散らかってしまう。
だから、物の居場所を作ってしまえば良い。
ペンは一番上の引き出しの手前、ノートはペンと同じ引き出しにしまっておく、大事な資料は鍵付きのキャビネットにしまう。と言うように物の定位置を決めておく。
そうすれば、使い終わった後の物の行き場がすぐに決まって身の回りに物が少ない状態を作れる。
⑤変に”デジタル”を活用しようとしない
変に”デジタル”を活用しようとするとかえって、物があちこちに散乱してしまうことがある。
例えば、物を減らすために名刺を電子化しよう!としたとしよう。しかし、名刺を電子化しようにも、電子化したデータをどこに保存するのか?ということを決めなくちゃいけない。
アプリ内?社用PC内?
こうして新しい”管理しなきゃいけない物”が生まれる。管理しなきゃいけない物はできるだけ少ない方が良い。管理物が増えると頭のリソースを無駄に使ってしまって仕事の効率が下がってしまうことが考えられる。
そいで、電子化したとしても、またそれを整理する必要もある。PDF化した物をPC内でファイルを作ってそこに保存して、分かりやすいようにして…。ダルい。
これではただ物が電子化して散らかる物がデジタルにまで広がっただけ。
これも最初のうちはできるだけ一つのカテゴリ(電子なら電子、紙なら紙)で色々な物を保管しておいた方がわかりやすいし、散らかりにくい。
ちなみに仕事でも使えるiPhoneのメモを上手に情報整理するための方法について深掘りしている記事もあるから、”デジタル”にこだわるなら参考にしてみて欲しい↓

⑥その時に必要のないものは一旦捨てよう
これは筆者が実際に経験したことだけど、前の日のメモとか、一回終わった仕事だけど他にも使えそうな資料とかをついつい保存しがち。ただ、これが身の回りを散らかしてしまう要因となってしまう。
というのも、前述した「物を減らす」というコツに反しているから。
捨てちゃダメな物以外は一旦その仕事が終わったら捨てろとは言わないけど、手元から手放した方が良い。
⑦やることを大きく見える化しておくのも良い
これも筆者が実際にやっていること。
仕事の中で「その日にやること」みたいな、”ToDoリスト”があるが、これを頭の中で管理しない方が良い。
これを頭で管理していると、身の回りが散らかっている時に本当に何をすれば良いんだっけ状態になる。
「身の回りを片付けて綺麗にする」ことの目的は仕事に悪影響を及ぼさないこと。これは1日のやることリストを紙に書き出して見える化することでも達成できる。
やることリストが身近にあれば、書き出した”やること”に適した物だけを出せば良いのだから、必然的に身の回りの物も厳選されて少なくなる。
身の回りの物の乱雑さが創造力に良い影響を及ぼす

身の回りの物が散らかっていることで仕事に悪影響を及ぼしてしまうことを書いてきたけど、一方で身の回りの物が散らかっていることで創造力に良い影響を及ぼすっていうことが研究でわかっているらしい。
様々な研究では清潔な環境は人々に良い影響を及ぼすことを証明してきたが、ミネソタ大学の心理学者キャスリーン・ボース氏らが行った研究では、散らかった部屋でアイデアを考えてもらった結果、興味深く創造性が高いものがでてきたという。
さらに、物が散らかっている部屋にいた方が”既存の環境”から脱却しやすいといった研究結果も出していることから、身の回りが散らかっているということは悪い影響を受けるだけではななく、想像力が高まったり、変化を恐れなくなるという良い面も持っているらしい。
参考元:Tidy Desk or Messy Desk? Each Has Its Benefits
頭の良い人は身の回りが散らかってる?
さらに面白いものを見つけた。
なんと「頭の良い人は身の回りが散らかっている」っていうこと。
例えば、かの有名な”アルバートアインシュタイン”さん。アインシュタインさんの死後に撮られたアインシュタインさんの机は散らかっていたという写真が公開されている。
確かにiPhoneの生みの親スティーブ・ジョブズさんも、日本が誇る映画監督宮崎駿さんも、バックトゥーザフィーチャーのドクの部屋も汚い。



つまり、何かを創造する仕事をしている人は部屋が散らかっていた方が良いのではないかというのは納得できる気がする。
明らかに身の回りの散らかりが影響しているなら整頓しよう
事務処理を早くこなさないといけない仕事であったり、営業職であったり”何かを創る”という仕事でなければ、身の回りの物を綺麗に片付けると言う行為は必要だと思う。
これは筆者の経験ベースの意見。
やっぱり創造が重要ではない仕事をしている時に、身の回りが物で溢れかえっていたり、書類がバラバラになっていたりすると、どうしても仕事が円滑に進まなくなってしまうし、なくしものも多くなる。
筆者のように身の回りが散らかっていて仕事がしにくい!という思いを持っているのであれば、創造性の云々はまずおいておいて、とりあえず身の回りの物を片付けて綺麗にすることをおすすめする。
その時に今回の記事が少しでも役に立てば記事の創造冥利に尽きるってもんだ。
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