筆者や。
職場で上司や先輩・同僚から「飲み会」であったり、「ランチ」「遊び」などの誘いがあると思います。
ですが、誘われるたびに毎回行くのもきつくはありませんでしょうか?
そのきつさは、どんな誘いを断れば良いのかわかりにくいということが原因となっている場合があります。
今回は、職場内で「断って良い誘い」と「断らない方が良い誘い」を明確化して、最終的には、過度に誘いを受けることで心身的に疲労することを防ぎ、かつ、職場内の人間関係を良好・円滑にできればと思います。
今回紹介漏れしたシチュエーションにおいては、「誘いを断る基準」も紹介するので、そちらを参考にして実践してみてください。
この記事でわかること
・断っても良い誘い
・断らない方が良い誘い
・”誘い”を受ける・断る基準

文筆家
たくしん
takushin
プロフィール
- 野球歴13年 小学〜大学まで
- 主にキッチン、接客、フィットネスインストラクターのアルバイトを経験
- 吃音症歴20年
- オートローン会社に1年半在籍
- スーツ生地メーカーのオーダースーツ販売店に約4年在籍
- 読書を月10冊ほど
- 筋トレ歴約7年
- 文章を書く時に一番饒舌になるタイプの人間
職場で断って良い誘い

職場内での誘いは一見、すべて受けなければ、「ノリ悪いな」と思われてしまうと不安に感じてしまいそうですが、実はそんなことはありません。
*「ノリが悪いな」と思われたらどうしよう?という疑問には「Q&A」で回答しています
職場内では誘われても断っても問題ない誘いがあります。
筆者の知見から、断っても良い誘いは以下の8つがあげられるのではないかと思います。
①下心が見え透いた誘い
②愚痴大会になりそうな誘い
③派閥を作ろうとする会への誘い
④暇だからという理由の誘い
⑤惰性化している飲みへの誘い
⑥休日の誘い
⑦急な誘い
⑧二次会への誘い
①下心が見え透いた誘い
下心が見え透いた誘いは断っても問題ありません。
職場はあくまでも”仕事をする場所”です。出会いを求める場所ではありません。
自分も行きたいというのであれば、行っても問題ありませんが、もし、嫌なのであれば、相手のプライドを傷つけず、失礼にならないように断るのが波風立てず断る方法です。
今は社内コンプライアンスの認知が広まってきています。
なかなかこのような誘いをしてくる人は少ないかもしれませんが、基本的に断っても問題ありません。
②愚痴大会になりそうな誘い
愚痴大会になりそうな場は「飲み会」で多いです。
このようなシチュエーションになりやすそうな誘いは断っても問題ありません。
なぜならば、誘いに乗って行ったところで、他人の悪口を聞かされるだけで、ついつい自分も悪口を口走ってしまいやすくなってしまうからです。
悪口を言い過ぎたり、聞かされ続けたりすると、他者へバイアスがかかってしまい、仕事がしにくくなってしまいます。
このような誘いは得るものがない以上に、失うものの方が多いので断っても問題ありません。
③派閥を作ろうとする会への誘い
社内で派閥を作ろうとする人も中にはいます。
確かに会社は”根回し”と”上からの評価”で出世が決められることもあります。
それゆえ、このような派閥を作り、「出世レースで自分が優位に立とう」とする思惑があります。
特に新入社員であると、まだどこにも属していない状態ですので、派閥に遠回しで誘われることがあるかもしれません。
ただやはり、このような機会も仕事を円滑に進めるのに邪魔になります。
このような誘いも失礼のないように断るのが良いでしょう。
④暇だからという理由の誘い
特に、同僚や先輩からの誘いで多い理由です。
「今日暇だから飲みに行かない?」
このような感じで誘ってきます。
もちろん、明確な意図がある可能性もあるので一概に断っても良い誘いとは言いづらいですが、基本的に「暇だから」は相手の都合です。
こっちは暇じゃない可能性があるのです。
もし、誘われた時に予定があるのであれば、自分の予定を優先した方が良いです。
「暇だから」という理由の飲み会は愚痴大会になりやすいです。
以上によりこの誘いも断っても問題ないでしょう。
⑤惰性化している飲みへの誘い
惰性化している飲み会とは、「毎回やっているから今回もやりましょう」という習慣でおこなっている飲み会です。
良い習慣なら良いのですが、「会議の後は飲み会」などなんの意図もない、ただ毎回やっているからという理由だけで行う飲み会ほど不毛なものはありません。
そのような飲み会では、ふざけた話や愚痴話、昔話など相手の腹が見えない話ししかできない場合があります。
「相手がどういう人なのか?」とお互いを知るということができれば良いですが、このような会話が主になってしまうとなかなか難しくあります。
惰性化している飲み会への誘いは人数合わせという理由もあります。
これも無理して行く誘いではありません。
⑥休日の誘い
休日は社会人にとって貴重な時間です。
なんて言ったって、7日ある1週間の中の2日しか休日がないのですから。
そんな貴重な時間、やりたいこともあると思います。
最初にお伝えしたとおり、会社はあくまでも”仕事をする場所”です。
もし、休日にやりたいことがあるのであれば、休日での誘いを断っても問題ありません。
ただし、筆者もそうだったのですが、地方に単身赴任している時で、会社自体が狭いコミュニティであれば、断る理由を考えるのが難しくなってしまいます。
この場合、もし「休日は一人で休みたい」という方針であれば、できるだけ早くから休日の誘いを断るのが良いです。
そうすれば、「休日は家で休みたい人」というイメージを与えることができ、その後の誘いも断りやすくなります。

⑦急な誘い
職場内で、仕事終わりなどにその日に急に誘われる場合があります。
この誘いも断っても問題ありません。
なぜならば、”急”だからです。
”急”ですから、もちろん、相手は、こちらにすでに予定が入っている場合も考えての誘いだと予想します。
予定があるかもしれないということを加味しての誘いであるため、ここで断っても相手に不快感を感じさせることが少ないです。
ただ、この誘いも中には”こちら側のこと”を想っての誘いという場合もあります。
特に仕事で失敗をしてしまった時などの誘いはその場合があります。
ここの見極めは重要です。

⑧二次会への誘い
飲み会の後は”二次会”が高確率であります。
この二次会への誘いは断っても問題ありません。
例えば、先輩に誘われたために一次会に参加したのであれば、一次会に参加した時点で、先輩の顔は立っています。
ですので、筋は通っているわけですね。
故に追加でその場の流れで開催されようとしている二次会に参加する必要はないのです。
ただ、もし、「まだ話していない人がいて話したいな」と考えているのであれば、二次会にいくことはもちろん良いですが、基本的には二次会への参加はしなくても大丈夫です。
職場で断らない方が良い誘い

断っても良い誘いがあるのとは逆に、職場では”断らない方が良い誘い”もあります。
断らない方が良い誘いも知ることで、職場内での”誘い”に対して適切に対処することができます。
断らない方が良い誘いは以下の10こに気をつけてみてください。
①自分を気遣ってくれている誘い
②送別会への誘い
③懇親会への誘い
④歓迎会への誘い
⑤ランチへの誘い
⑥同部署内での飲み会の誘い
⑦他部署との飲み会の誘い
⑧社内イベントへの誘い
⑨直属の上司からの誘い
⑩お疲れ様会への誘い
①自分を気遣ってくれている誘い
こちら側を気遣ってくれている誘いにはできるだけ行った方が良いです。
例えば
・その日仕事で失敗してしまった
・なかなか仕事が上手くいっていない
・先輩や上司から怒られてしまった
などなど
自分にとってマイナスな事象が起こっている時に誘われる場合は、こちら側を気遣ってくれての誘いであることが多いです。
その誘いが「暇だから」であってもです。
このような誘いの時は気遣ってくれている思いやりの気持ちに素直に甘えることが良い人間関係作りにも繋がります。
②送別会への誘い
「職場内の誰かが会社を辞める」時などの、”同僚が退職・異動”する時に開催されることがある会が送別会です。
基本的にはこの会には参加すると良いです。
たとえ部署が違っていた場合でも、同じ会社であれば、なんらかの形でお世話になっており、その感謝を伝える場でもあります。
また、送別会に参加することで、普段話せないような人との会話の機会もあります。
さらに、送別会というのは「人を労い、気持ちよく送り出す」という意味も込められているため、その会に参加する人は「他者を労うことができる人」という印象を周囲に与えやすく、自分がもし大変な時期になったとしても周囲から労ってもらいやすくなります。
以上の”人間関係の観点”から送別会への誘いは参加すると良いでしょう。
③懇親会への誘い
懇親会は「0から人間関係を作るためのキッカケの場」です。
つまりは、仕事を円滑にして、自分が働きやすくするための人間関係を作る場になるのです。
このようにちゃんとした意図があります。
このような会には参加すると後後良い結果に繋がることがあるので、誘いに乗っておいた方が良いでしょう。
④歓迎会への誘い
歓迎会は自分のものと、他者のものがあるかと思いますが、基本的に両方に参加しておくと良いです。
歓迎会は懇親会と同様に、「人間関係を作る場」です。
仕事のしやすさに直結するものになるので、行っておいた方が良いです。
また、悪い考えですが、もし自分の歓迎会であれば無料でご飯を食べることができるかもしれませんからね笑食費が浮きます。
冗談はさておき、職場内での人間関係を構築するのにうってつけの機会になるので参加することをおすすめします。
⑤ランチへの誘い
上司や先輩、同僚からランチの誘いがあると思います。
基本的には誘いに乗った方が良いです。
なぜならば、ランチだとそこそこカジュアルな話ができるからです。
そこそこカジュアルというのは、「お酒が入らないから仕事寄りの気の崩れた話」ということです。
例えば「〇〇の業務をどうしたら良いのかわからない」など仕事で話せそうで話せないような話をランチタイムには気軽に話すことができます。
このような話ができれば、特に上司や先輩はフォローしやすくなるので、仕事がやりやすくなるのです。
⑥同部署内での飲み会の誘い
同部署内での飲み会の誘いには参加しても良いでしょう。
ここでいう同部署というのは、例えば自分が「営業部」だとすると「営業サポート部」などの「同じ営業ではあるんだけど普段は接点があまりない」という部署のことを言っています。
この場合は親睦を深めるチャンスになるので、同部署内での飲み会の誘いは行った方が良いです。
仕事の円滑性にも良好に影響することがあります。
もちろん、同じ”営業部”の同僚とも行くことも良いでしょう。
ただし、同じ”営業部”で行く場合は、前項の「断っても良い誘い」に該当しないかを確認してから行くかどうか判断した方が良いでしょう。
⑦他部署からの飲み会の誘い
もし他部署から飲み会をされた時は行った方が良いです。
これも仕事の円滑性に良好な影響をもたらすからです。
自分も他部署のことを知ることができるし、相手もこちら側がどういう人間なのかを知ることができるというお互いを知る機会になるので、仕事への良好な影響になりやすいです。
最初は「どんな人がいるのか?」「上手く話せるのか?」という不安もあるかもしれませんが、勇気を振り絞って行ってみると意外と楽しかったりします。
⑧社内イベントへの誘い
社内イベントでは、普段関わらないような部署の人と接する機会になります。
やはりこれも仕事の円滑性に良い影響を与えますし、社内コミュニケーションの一つの機会となるので、「他部署へ行きたい」と思うキッカケも見つかるかもしれません。
このように仕事のみならず、その後のキャリアを考えるキッカケにもなるという大きなポイントがあるので、社内イベントへの誘いは行ってみると何か新しい発見があるかもしれません。
一人では参加が難しいのであれば、仲の良い同期なども誘って参加すると良いでしょう。

⑨直属の上司からの誘い
直属の上司からの誘いは何かしら意図があることが多いです。
もちろんその上司がどんな上司かによって変わりますが、筆者の経験上直属の上司からの誘いの時は
・「何か社内での重要なことを言われるのか」
・「人事的なことを言われるのか」
・「マネジメントの一環なのか」
などなど
大切な理由がある場合が多いです。
「部下を管理する」という立場ですから、上司から誘いがあるということは”大事な用があるんじゃないか”と考えて、誘いに乗った方が良いでしょう。
⑩お疲れ様会への誘い
例えば、一つのチームで仕事に取り組むのであれば、取り組んでいるプロジェクトが終了した後に「お疲れ様会」と称した打ち上げがあることがあります。
この会に誘われたら行った方が良いでしょう。
親睦を深め、チームワークに良い影響を与えることになります。
良いチームワークができれば、仕事の質も効率も上がってきます。
このようなチームのお疲れ様会には参加した方が良いです。
”断る”・”断らない”の判断基準

次に職場での誘いを断る”基準”を紹介したいと思います。
飲み会やランチの”断る基準”を持つことで、前項にないシチュエーションの際も自分で判断することができます。
以下の判断基準を参考にしてみてください。
・人間関係を良好にしたいかどうか
・マイナスな気持ちにならないか
・建設的な話ができるか
・プライバシーを侵害しようとしていないか
・利己的な誘いではないか
・相手の立場を汲む
・自分がどうなりたいのか
人間関係を良好にしたいかどうか
自分が「職場内の人間関係を良好にしたい」というふうな考えを持っているのであれば、飲み会やランチに誘われた際は乗った方が良いです。
逆に、「職場内の人間関係はどうでもよい」というのであれば、自分の時間を優先するようにして、誘いは基本断るというスタンスでも良いと考えます。
ただし、筆者個人的には人間関係を良くした方が仕事上で余計なストレスが貯まりにくいと考えているので、人間関係を良くしたいのであれば、積極的に誘いに乗ると良いでしょう。
ですが、「断っても良い誘い」の項目の中で紹介したシチュエーションであれば断ることは問題ありません。
マイナスな気持ちにならないか
自分がその誘いに乗って、「マイナスな気持ちにならないか」という基準は持っておいた方が良いです。
例えば
・愚痴大会になりそうな飲み会
・派閥のための飲み会
などなど
後ろ向きな機会や自分の精神が削れてしまうような機会であるのであれば行かない方が良いです。
自分の仕事へのモチベーションに害をなしそうな機会であるか?ということを基準としてみてください。
建設的な話ができるか
建設的な話ができるかというのも大切な基準です。
つまり、「物事を前向きに捉え、どう行動するか」というようなことを話すチャンスがある飲み会などであれば、誘われたら行くというのでも良いです。
前項と通ずることですが、後ろ向きな話題が主題になりそうな飲み会やランチには、自分のモチベーションや、仕事に対する姿勢への悪影響に繋がってしまいます。
プライバシーを侵害しようとしていないか
これは「休日での誘い」ですね。
休日といえばプライベートな時間です。
その時間は普段仕事でできないことをしたくなります。
その気持ちを阻害してくる誘いであるのであれば、断っても良いでしょう。
逆に、それでも行きたいと思う誘いであれば行けば良いのです。
「プライベートor誘い」と考えた時にどっちに心が動くかというのを考えると良いです。
利己的な誘いではないか
誘ってきた相手にとって「利己的な誘いではないか」というのも、誘いを断るか断らないかの基準になります。
「利己的な誘い」は相手が得をするようなことです。
例えば
・派閥の人数を増やす
・下心がある
・自分に利益があるから
など、裏には「自分が得をする」ためという意図があります。
これを見分けるには、「この人に何の得があるんだろう?」ということを常に考えると、合点がいくことが見えてきます。
逆にそれがなければ、良心で誘ってくれているという可能性が高いので誘いに乗るというのも良いでしょう。
相手の立場を汲む
もし誘ってきた相手が「上司」や「先輩」だった場合、そこには様々な意図があります。
・あなたを気遣っての誘い
・親密度をあげたいという意味の誘い
・心配だからという親心的誘い
そのような”心配り”、”思いやり”である可能性があるのです。
思いやりだなと感じたのであれば、誘いに素直に乗ってみると、良い人間関係を作ることができたりします。
自分がどうなりたいのか
「自分がどうなりたいのか?」ということを考えるのも、人からの誘いに乗るか、断るかを選択する基準となります。
もしあなたが「懇親会とか送別会を自分のために開いて欲しいな」と考えているのであれば、まずは、自分から懇親会や送別会に誘われたら行くという行動をとらなければ、相手からして欲しい行動は返ってきません。
「人から信頼されたい」と思った場合も同様です。
他者から自分へ矛先を向けてもらえる存在になりたいのであれば、まずは、自分から他者に興味を持つことが必要です。
逆に、プライベートを大事にしたいというのであれば、誘いは基本断るというスタンスを取れば良いのです。
断る時に気をつけること

もし職場での上司や先輩・同僚からの誘いを断る時は、3つの気をつけなければいけないことがあります。
以下の3つに気をつけてみてください。
・相手を不快にさせないようにする
・妥当性のある理由を言えるようにする
・”嘘”と気付かれないようにする
相手を不快にさせないようにする
誘いを断る時には相手を”不快に”させないようにしなければいけません。
相手を不快にさせてしまうと、その人に仕事を頼みにくくなってしまったなど、後々仕事がしにくくなります。
断る時はクッション言葉(せっかくお誘いいただいて大変申し訳ございませんが)などの言葉を入れて、「誘ってくれた」という事に敬意を表し、断る時はしっかりと断る、とすることで、相手も不快感なく了承してくれやすくなります。

妥当性のある理由を言えるようにする
断る時に理由を伝える場合、その理由に妥当性がないと、相手は不信感を抱いてしまう可能性があります。
例えば
・体調悪くないのに「今日は体調が良くなくて」と断る
・「忙しくて」の割には急いでいない
など
断る理由に”妥当性がないな”と相手に感じられない理由を伝えると納得してくれます。
”嘘”と気付かれないようにする
誘いを理由をつけ加えて断ったにも関わらず、その理由が”嘘”であると相手に気が付かれたら大きく信頼を落としてしまう可能性があります。
例えば
・家で約束がありと言ったにも関わらず、仕事帰り駅にいた
・体調悪くてと言ったにも関わらず、友人と遊んでいた
など
理由をつけ加えて誘いを断ったのであれば、その理由が嘘と伝わらないようにする行動が必要です。
Q&A
そのほか、誘いを断る時に生じる疑問に回答しました。
参考にしてみてください。
自分の”基準”をもってみて!
今回は職場での「断っても良い誘い」と「断らない方が良い誘い」について紹介しました。
会社に入ったら飲み会やランチなど、職場の同僚と飲食をともにする機会は多くあります。
ただ、その中でも、自分の気持ちが乗らなくていきたくないと感じる時も多くあります。
今回は、職場の同僚の誘いを断るのは決して悪い事ではない、ということと、全ての誘いに乗る必要はないということを知っていただければ幸いです。
ぜひ参考にしてみてください。
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