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映画【ルックバック】を観て感じたこと

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やっと、やっと、映画『ルックバック』を観てきた。

一時期SNSで毎日目にするほどに話題となった映画だが、筆者は映画好きでありながら、皆が「ルックバック観に行った!」「超感動した!」という映画好きをそそるような発信を見ても、横目に見ながら「ふーん、気が向いたら観に行こ」とスカしていた。

だが、「ルックバック」を観た後である今だから断言できるが、もし過去に戻れるなら、その時のスカした自分にこう言ってやる。

「早く行ってこい。そして、泣いてこい」と。

目次

物語は”1”時間という短さ

映画を観る前に本作の上映時間が1時間程ということを知り、「あっという間に終わるんだろうな」と思っていたが、鑑賞後、確かにあっという間ではあったが、そのあっという間という感覚が物足りなさから来る感覚ではなく、充実した時間を過ごした時に感じる”あっという間”感。

例えるなら、サイモンとガーファンクルのデュエット…ウッチャンに対するナンチャン!(ジョジョ好きなら分かるはず)

ではなく、ディズニーランドへ行ったとき、楽しすぎて、一日があっという間に終わるあの感覚。

そんな感覚に陥る理由は中盤〜終盤での感動シーンの連続にあると思う。

序盤は「あー、自分も小学生、中学生の頃はこんな感じだったなー」と共感でき、気が付いたらどんどん物語に引き込まれていた。

物語はじめ、主人公が陰ながら労力をかけて作った学校で発信されている、四コマ漫画を教室の皆が大絶賛し、主人公はあたかも片手間で作ったかのような態度で「自分は優れた才能の持ち主なんだ」と遠回しにアピールするシーンがまさに、「気持ちわかる―」と共感したポイント。

まあ、筆者自身に当時何か秀でた才能があったかは一旦置いといて。

映画の進み方

物語はテンポ良く進んでいく。

テンポが良く展開が早いため、2時間~3時間の映画があまり得意ではない人には、とても観やすい映画に感じるのではないだろうか。

【ルックバック】を観て思ったこと

物語が面白いのはもちろん、絵が上手いのはもちろん、原作者はあの「チェーンソーマン」で有名な”藤本タツキ”さんによるものだ。

それよりも筆者が気になったのは、”人間描写の凄さ”だ。

何が”凄い”のか具体的に綴っていきたい。

まずは「登場キャラが人間味溢れている」ということ。

アニメやドラマといえば、現実ではあまり考えられない行動や言動を行う描写が多い。それはそれで仕方がない。あくまでもフィクションであって、そのフィクションを視聴者は期待して、楽しんでいるのだから、既存のアニメやドラマに人間味が無い!と抗議するつもりは毛頭ない。

ただ、本作は既存のアニメよりも現実味があり、人間味あふれるキャラクターが多いのだ。

例えば、主人公がライバル視している人から尊敬されていることが分かった時の行動が「自分でもそうするんじゃないか」というほどリアルな描写がある。

また、物語冒頭の主人公がスカしている感じも人間味あふれている。

同感するほどに”人間”を忠実に描いている。

次に”凄い”と感じたのが「キャラの表現力の強さ」だ。

顔が赤くなるという一目で分かる感情の変化だけでなく、登場人物の”行動”で感情の変化を表現していることが鑑賞していて気付いたことだ。

・怒りの感情
・空虚でやるせない感情
・喜びの感情

様々な感情を表情、行動、発言から表現しているのだ。

ここまで細部にこだわって書かれていることがこの作品の人気が高い理由の一つなのではないかと感じた。

観て損はないか

断言しよう。本作は観て損はない。

作品自体の面白さという部分も本作をみて損はないという理由の一つになるが、もう一つ本作には大事なメッセージが隠されていると感じた。

その隠されたメッセージは視聴者それぞれで感じ取り方が違うだろう。

実際に鑑賞して色々と感じ取ってほしい。

最近映画を観ていないという人や、短時間で作品を観たいという方はぜひ鑑賞してみてはいかがだろうか。

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著者

”人間関係”に関係することを地道に書いています。

普段は会社員をやりつつ、執筆・ダーツプレイヤーをしている人。

小説を執筆中。

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