おっす、筆者だ。
仕事で上司や取引先と飲み会やご飯に行った時に、自分が一番年下だった場合、「注文取り」や「店員さんを呼ぶ」係を担わないといけないですよね。
そんな状況の中で、一つ注意しないといけないことがあります。
それは「会計時の店員さんの呼び方」です。
飲食店、特に居酒屋や寿司屋などでお会計を店員さんにお願いする時、「お会計」や「お勘定」、「お愛想(おあいそ)」など色々な文言が思い浮かびますよね。
実は、会計時の店員さんの呼び方一つで、上司や取引先に「この子、大丈夫かな?」と悪い印象を与えてしまう可能性があります。
今回は会計時の店員さんを呼ぶ時に使う「お愛想」と「お勘定」の違いと、適切な呼び方を紹介し、店員さんの呼び方一つで悪い印象を与えないようにしたいと思います。
ぜひ参考にしてみてください。
この記事でわかること
・「お愛想」と「お勘定」の違い
・「お愛想」の概要
・「お勘定」の概要

文筆家
たくしん
takushin
プロフィール
- 野球歴13年 小学〜大学まで
- 主にキッチン、接客、フィットネスインストラクターのアルバイトを経験
- 吃音症歴20年
- オートローン会社に1年半在籍
- スーツ生地メーカーのオーダースーツ販売店に約4年在籍
- 読書を月10冊ほど
- 筋トレ歴約7年
- 文章を書く時に一番饒舌になるタイプの人間
仕事の飲み会で会計をする時
もし今、仕事の飲み会で「お勘定」と「お愛想」のどちらを使うかで悩んでいる方がいたら大変なので、結論からお伝えします。
結論、「お勘定」という言葉を使うのが適切です。
これはなぜなのか?
以下の項目で細かく紹介していきます。
もし、時間のある方は知識を深めて、今後の飲み会などに活かしていただければと思います。
「お愛想」と「お勘定」の違い

「お愛想」と「お勘定」の大きな違いは、”主語”です。
「お愛想」というのは、本来”お店側”が使う言葉であり
「お勘定」というのは、お客さん側が使う言葉です。
大まかですが、以上のことにより、「お勘定」という言葉を使うのが適切なのです。
以下で「お愛想」と「お勘定」を細かく分析してみました。
「お愛想」の概要
まず、なぜ”印象が良い”人に対して使う「愛想」と言う言葉がお店の「会計をしてください」の意味になるのかということですが、これには課程があります。
「お愛想」というのは、「愛想が良い」の丁寧表現なのです。これを頭に入れておいてくださいね。
昔の飲食店ではお客さんに勘定書を渡す時に「お愛想しかできず、失礼しました」といったような、「お愛想」という言葉を”謙るため”に使っていたんです。
ちなみにこの時のお店の言葉を詳細にすると
「お料理もお酒も、たいしたものではございませんでしたが、せめて笑顔や応対だけでも気持ちよく…と努めました。ですが、それすらも不十分で、お愛想なく申し訳ありません」
という感じです。
このような日本特有の”謙遜表現”が背景にあって
「お愛想」=「お勘定」
となったのではないかと考えられます。
そして、この背景を知ったことで、「お愛想」と言う言葉を選択するのは適切ではないということをわかっていただけたでしょうか。
「お愛想」の起源については
・店主が言った
・遊郭で使われていた
・寿司屋で使われていた
・料亭で使われいた
様々なことを他の媒体で説明がありますが、とにかく「お愛想」は”使わない”という認識を持っていれば上司や取引先から「大丈夫かな?」と思われることはありません。
「お勘定」の概要
「勘定」は「ものを数えること」、「金銭を数えること」「あらかじめ先のことを想定して考えること」「色々なことをかけわせた結論」という、お会計の意味の他にもたくさんの意味をもっています。
ですので、あまり飲食店での会計の時には使わないと考える人もいるのではないでしょうか。
「勘定」という言葉だけでも会計するという意味にはなりますが、「お」をつけることによって、丁寧な表現にしています。
「勘定」の意味を知ると、「お客さん側」がお店側にお会計をする時に使う語として適切だと言うことがわかると思います。
それを踏まえて、飲食店では丁寧な表現である「お勘定」と言って、店員さんからお会計をしてもらうのが良いです。
ただし、「お勘定」を使用する場合には注意しなければいけない点があります。
「お勘定」を使う時の注意点

「お勘定」を言う時に注意していただきたい点があります。
それは以下の通りです。
・他の場面でも使える
・カジュアルにならないようにする
・やや庶民的に聞こえてしまうかもしれない
他の場面でも使える
「勘定」というのは名詞です。
ですので、
「お勘定払ってきます」
「勘定は割り勘で良いですか?」
と、店員さんを呼ぶ以外の場面でも使うことができます。
カジュアルにならないようにする
上司や取引先とのご飯であれば、カジュアルになりすぎないように「お勘定」と言うことが大切です。
このように変えてみてください。
「すみません、お勘定をお願いできますでしょうか?」
このように謙遜することで、「お勘定!」とカジュアルな印象を与えかねない表現よりも、丁寧な言葉に聞こえます。
やや庶民的に聞こえてしまうかもしれない
これは筆者の印象なのですが、時代劇などのテレビ番組内で登場人物がお店の人に大して「勘定!」と言っているシーンをみました。
よって、「人目に多く触れているテレビという媒体でみられる店員さんの呼び方」という印象がついているのではないでしょうか。
このように身近で触れられる可能性があるということは、身近であるが故、”親しみやすさ”を感じ取れるのではないかと考えました。
つまり、場所によっては「お勘定」という言葉は似つかわしくない時があると言うことです。
では、少し敷居が高いお店だったらどう言えば良いのか、「勘定」の別の言い方を次の項で紹介します。
他の会計時の言い方
上司や取引先との飲み会などで、お会計の時に店員さんを呼ぶ時、「お勘定」を使うことは知っていただけたかと思います。
ただ、シチュエーションによっては「お勘定」でない方が良い場合があります。
以下の「勘定」の別の言い方をみてみてください。
・「お会計」:フォーマルなシーンでも使えます。
・「お支払い」:こちらもフォーマルなシーンでも使えますが、カジュアルな場面にはあまり合いません。
・「清算」:フォーマルなシーンでもカジュアルなシーンでも使えます。
・「チェック」:カジュアルな表現に伝わりやすいです。
これらの語に言い換える時は、この文言自体以外にも、前後の言葉に気をつけると場面を選ばずに周囲に変に思われずに使うことができます。
特に注意したい時
「お勘定」という言葉を上司や取引先との飲み会やご飯などで使う時、特に注意したい時は、その店がどれだけフォーマル度が高いかと言うことです。
それによって、「お勘定」という言葉の前後の言葉が変わりますし、「お勘定」という言葉自体が似つかわしくない場合があります。
フォーマル度が高ければ上の項目の言い換え表現などを用いることで周囲を安心させ店員さんを呼ぶことができるでしょう。
まとめ
今回は、「お愛想」と「お勘定」という言葉の違いと実践で使う時はどうすれば良いのかということについて紹介しました。
今回の記事でここだけはおさえておいた方が良いポイントは「お愛想」という言葉は店員さんには使わない。
ということです。
それでは、この記事が皆さんのお役に立てるように。
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