春から新社会人に贈る最初の頃にあった方が良いスーツの色

当ページのリンクには広告が含まれています。

社会人になる前って色々な準備が必要になりますよね。

スーツを買ったり、ネクタイを買ったり、鞄を買ったり、ネクタイの結び方を学んだり、名刺入れを買ったり…。挙げたらキリがないほどやることがある。

学生の頃頑張って就活してやっとこさ内定を取ったにも関わらず、次は就職の準備に忙殺されなきゃいけない日々が来るんですから、やんなっちゃうと思う。

特に「スーツ」って何を買ったら良いのか迷わないだろうか?

筆者も社会人になる前は「どんなスーツを揃えておいた方が良いのか?」っていうのがわからなくて、スーツ店の店員さんに教えられるがままにスーツを選んだ記憶しかない。

そんな過去もあり、気がついたら今度は自分が新社会人の人にスーツを売る側になっていたってもんだからびっくり。

今回は筆者のオーダースーツのフィッターとしての経験を踏まえて、春から新社会人になる人が揃えておいた方が良いのは「何色のスーツ」かということについて切り込んでいく。

この記事でわかること

・新社会人は何色のスーツを揃えた方が良いのか
・筆者がおすすめするスーツの色の根拠
・スーツのコーデの組み合わせ

この記事の著者

文筆家
たくしん
takushin

プロフィール
  • 野球歴13年 小学〜大学まで
  • 主にキッチン、接客、フィットネスインストラクターのアルバイトを経験
  • 吃音症歴20年
  • オートローン会社(金融業界)に1年半在籍
  • スーツ生地メーカーのオーダースーツ販売店に約4年在籍
  • 百貨店販売員経験あり
  • 読書を月10冊ほど
  • 筋トレ歴約7年
  • 文章を書く時に一番饒舌になるタイプの人間

目次

春から新社会人になるなら3月までにはスーツを用意しておきたい

春から新社会人になるのであれば、最低でも3月頃までにはスーツを用意しておきたい。

おそらく「春から新社会人」ということは4月入社になると思うから、スーツ、その他諸々の社会人で必要な用具を全て揃えておきたいのは3月になる。

もし「オーダースーツ」を買うという予定の人は、オーダースーツは最近では基本的に1ヶ月はかかるため、遅くとも1月の後半、2月の始め頃には注文をしておきたいところ。

オーダースーツ店は1月〜2月が結構混む。これは初売りセールとか、入社式・入学式とかの注文が多くなるからだ。で、混みすぎると工場もパンクしてしまい、納期が伸びてしまう可能性があり、2月の中頃に注文すると3月までに間に合わない可能性が出てきてしまう。

だからもし、オーダースーツを買おうとしている新社会人の方は早めに注文することをおすすめする。

あとは、新作の”通年を通して着れる生地””秋冬物の生地”は店にもよるが、大体8月末〜9月中頃らへんに出てきて、在庫もたっぷり残っているため、もし新社会人でオーダースーツを購入することを考えているのであれば、年をまたぐ前の9月〜10月らへんを目安に注文をすることをおすすめする。

既製品のスーツでも入社式などのイベント事が多い春先に近くなってくると在庫が減ったり、もし修理があるのであれば、修理の時間も要することから、なるべく早めに揃えておくことに越したことはない。

⬆︎目次に戻る

社会人になる前に揃えておきたいのは「何色のスーツ」か?

じゃあ、新社会人になる前に買っておいた方が良いスーツの色って何色なの?っていう話だが、基本的には「紺」か「グレー」を筆者はおすすめする。

柄は目立ちたくないのであれば”無地”が無難だし、コーディネートもしやすいから、普段スーツを着たことがない人にとってはとても扱いやすくて着やすい。

では、なぜ「紺・グレー」の色が良いのかということをめっちゃ詳しく解説していく。

⬆︎目次に戻る

スーツの”色”を知れば自分に合うスーツを見つけられる

まず、スーツの”色”を知れば、なんで「紺」か「グレー」のスーツが良いのかっていうのもなんとなくわかるし、自分に合うスーツを見つけることができる。

とにかく、スーツの”色”の話をする。

膨張色と収縮色

”色”というのは、聞き馴染みがあるだろうけど、「膨張色」がある。この色の服を着ていると、体が大きく見えたり、太って見えたりするやつだ。

で、その反対に「収縮色」っていうのもあるんだけど、この色の服を着ていると、膨張色とは反対に、体が引き締まって見えたりする。

膨張色は赤・オレンジ・黄色みたいな”暖色系の色”だったり、明るい色が該当する。

一方、収縮色は青・緑・紫みたいな”寒色系の色”だったり、暗い色が該当する。

つまり、簡単に考えると、体を引き締まった感じで見せたいなら「収縮色」を、体を大きく見せて存在感を出したいなら「膨張色」を選べば良いってことなんだけど、新社会人は引き締まったピシッとした印象を出した方が周囲からの印象が良いから、収縮色の色をなるべく選んだ方が良いわけだ。

面積効果

次に色の「面積効果」っていうものだ。

面積効果っていうのは、色が大きければ大きいほど明度や彩度が増すことをいう。

つまり、明るい色の面積が大きければ大きいほど明るさが増しているように見えるし、鮮やかさが増しているように見える。

これとは逆に、暗い色の面積が大きければ大きいほど、明るさは暗く見えるし、鮮やかさも低く見える。

これはどういう印象を周囲に与えたいかが大事になってくるということ。与えたい印象を醸し出してくれる色が大きな面積を占めるスーツを着れば、狙った印象を周囲に与えることができる。

紺とグレーのイメージ

「与えたい印象」についてだけど、筆者がおすすめした「紺」と「グレー」はそれぞれ違う印象を与える。

「紺」については、誠実・真面目・冷静・知的などの印象を与えることができ、「グレー」については、上品・落ち着いている・柔軟な、などの印象を与えることができる。

新社会人において、大事になってくるのが取引先と接した時にどれだけ相手に「信頼」されるか。仕事において「信頼」されることってのはかなり重要。

信頼感が新しい仕事に結びつくこともあれば、信頼感で良好な人間関係を作れるから。

その信頼感を得やすい色っていうのが「紺」「グレー」ということ。

⬆︎目次に戻る

覚えておきたい色の組み合わせによる視覚効果

次は、色の「視覚効果」

この色の視覚効果を知っておけば、スーツを買った後で、社会人になった時のスーツコーディネートで困らない

スーツのコーディネートで困らないということは、スーツの色のレパートリーの選択肢を広く持つことができる。

筆者は新社会人になる前に買った方が良いスーツの色を紹介するだけじゃなくて、買った後に参考になることも紹介したいっていう話。

色相対比

色相対比っていうのは、隣り合う色に影響して色合いがずれて見えるもの。

言葉で伝えるのはちょっと難しいから、以下の画像をみてほしい。

2つの画像を見比べて、見ると、背景の色の違いで中心の色の見え方が変わってくるのがわかると思う。

この色の視覚変化に気をつけてスーツの組み合わせをしていくっていうことだ。

明度対比

明度対比っていうのは、”ある色”の周囲にある色の明度によって、”ある色”が明るく見えたり、暗く見えたりする視覚効果だ。

これもテキストではわかりにくいと思うから以下に例を貼ってみた。

背景色によって、中心色の色の明るさが変わって見えると思う。

これは周囲にある色との明度の差が大きいほど顕著に見えるよ。

つまり、白のワイシャツの上に赤色のネクタイをすると、その赤色のネクタイが強調されて見えるってこと。

彩度対比

彩度対比っていうのは、”ある色”の周囲にある色の彩度によって、”ある色”の彩度に影響が出ること。

これもテキストでの説明が難しい。全部難しすぎ。

こんな感じで背景色の彩度、つまり、鮮やかさの高さが違うと中心の色の鮮やかさの見え方が変わる。

ライトグレーの色のスーツに水色の明るいネクタイをすると水色の明るさがさらに増して見えるっていうこと。

水色の明るいネクタイの彩度を落として落ち着き感を出したいなら、チャコールグレー(濃いグレー)のスーツを着ることでこれが実現しちゃうよって話。

⬆︎目次に戻る

色の同化

色の同化っていうのは、「どんな色のスーツを買おうか」という時にかなり大切。

というか、この次の「明度の同化」「彩度の同化」はどれも大事なスーツの色を選ぶポイントになる。

大事なポイントの一つ目の「色の同化」についてだけど、これはスーツの基準となる色が、模様の色に影響されて色が変化しているように見えるもの。

この場合、スーツの基準となる色は”紺”なんだけど、模様の色によって色が変わっているように見えはしないかな?

これが”色の同化”ってやつ。

この紺色のスーツがほしいんだけど、元の色を保ったまま、ちょっと柄が入っているものが良い…。

そう思ったら出来るだけ同じ色に近い柄が入っているものの方が良いっていうことがここからわかる。

明度の同化

次に「明度の同化」について。

「明度の同化」は”ある基準となる色”が柄の色に近づいて見えること。

こんな感じで、スーツの色が紺色だった場合、柄が暗いものだと、その暗さに近づいて見えて、明るいと逆に明るく見えるっていう視覚効果。

「暗くて落ち着いた雰囲気を出したい。けど、生地に柄を入れたい。」というのであれば、暗い色の柄が入っているものを選べば良いってこと。

彩度の同化

彩度の同化については、”ある基準となる色”が柄の色の彩度に近づいて見えること。

こんな感じで柄の色の鮮やかさに背景の色の鮮やかさが寄っていっているふうにみえること。

つまり、柄の彩度が暗いものを選べば、ベースとなっている生地の色もその彩度によって暗く見えるってこと。

暗さで落ち着き感を出したいなら、スーツの生地そのものの他にも、柄の色の彩度にも注目してみると良い。

⬆︎目次に戻る

なぜ新社会人のスーツは「紺・グレー」が良いのか?

ここまでスーツの”色”の特徴について色々解説してきた。

結局のところ、なんで新社会人が揃えると良いスーツの色は「紺」か「グレー」になるのかっていうと、次の理由が挙げられる。

周囲に与えるイメージが新社会人にピッタリ

「紺とグレーのイメージ」でも解説しているけど、紺とグレーというのは、周囲に与える印象が新社会人で周囲に与えたい印象と合致する

新社会人であればまずは、社内の人や社外の取引先とかに”真面目”だったり、信頼に足る人物か左右される基準となる”誠実さ”っていうプラスの印象を与えたいところ。

そうすれば、良好な人間関係作りにも繋がるし、それにより、仕事をしやすくなったり、仕事で成果を出しやすくなる。

こんな感じで良いスタートダッシュをきることができるスーツの色は「紺」か「グレー」がぴったりになるってことなんだ。

コーデがしやすい

色について読者の皆さんが飽きそうなほど解説したけど、スーツの生地の色にある「紺」と「グレー」という色はとにかくコーディネートがしやすい

グレーは基本どんな色でも合うし、紺に関しても合う色の幅が広い。

あとは、小物もこの「紺」と「グレー」に合うような色のものが多いっていうのも特徴。

ネクタイは紺やグレー系の物が多いし、靴だって基本、茶色と黒になるけどこれらの色も紺色とグレーにマッチする。

とにかく茶色のスーツとかよりかはずっとコーディネートがしやすく、初めてスーツを着るっていう人にも扱いやすいっていうのがこれらの色をおすすめする理由。

⬆︎目次に戻る

スーツの組み合わせは3つのポイントを踏まえておこう

そのコーディネートについてなんだけど、基本的に3つのポイントをおさえて、その3つのポイントに色を当てこんでいくイメージでコーディネートするとスーツを綺麗に着こなすことができる。

今回はまずその基本となるスーツの組み合わせの3つのポイントを覚えていってほしい。

ベースカラー

ベースカラーっていうのは、まさにスーツの基調となる色のこと。

全体の6〜7割の印象を占めるよ。つまり、この貴重となる色をどれにするかによって、周囲に与える印象が6〜7割決まるっていうこと。

これがいわゆる新社会人が悩む「どの色のスーツにしようかな」っていう悩みの対象となる色。

これは今回「紺」か「グレー」をおすすめしたね。

アソートカラー

アソートカラーっていうのは、ベースカラーを引き立てる存在のパーツ。

ベースカラーを引き立たせるけど、全体をうまくまとめ上げる役割をしているんだ。

スーツのパーツで言うと、”シャツ”(ワイシャツ)か”ネクタイ”がこのアソートカラーに該当する。

例えば紺色のスーツに白のシャツを合わせるとかね。

これであれば、”彩度対比”の色の効果によって、紺色のスーツが引き立たせられると言うような感じだね。

アクセントカラー

アクセントカラーっていうのが結構大事

全体の印象の1割を決めると言われているんだけど、この1割が大事。

これがなければ、まとまりが弱いコーディネートになってしまう。料理でいうところの「なんか塩が足りないな…。」っていう感じ。

アクセントカラーの役割を担うスーツのパーツは、”シャツ”か”ネクタイ”が該当する。

例えば、紺色のスーツにシャツは白にして、紺を引き立たせて、ここにネクタイでアクセントカラーとして”赤”をもってくる。そうすると、かなり引き締められて、強い印象を周囲に与えることができる。

これをやっているのがまさに2025年10月現在のアメリカ大統領トランプさんなんだ。

日本のノーネクタイのサラリーマンがダサく見えるのはこれのせい。着方がだらしない上にスーツの色の組み合わせがぼやけてしまっているから。

基本的なスーツのコーディネートはこの「ベースカラー」「アソートカラー」「アクセントカラー」をしっかり組み合わせるってことを覚えておけばだらしなくはならない。

⬆︎目次に戻る

よくいう”黒”のスーツはビジネスシーンには向いていない

最後によく「”黒色のスーツ”を買っておいた方が良いんじゃないか?」って周囲にいわれることがあるかもしれないけど、これは買わなくて良いって言える。

黒は基本的にビジネスシーンに合わない。

黒色のスーツは基本的に冠婚葬祭でしか着ることがないから、普段のスーツで黒を着ること自体まずは違和感。つまり、フォーマル感が強すぎるってこと。

そして、今回解説した”色”の観点から見てみると、黒は威圧的な印象を与えてしまうことから人と仕事をするビジネスシーンではあまり合っているとは言えない。さらに、コーディネートも難しい。明度や彩度が暗すぎるから他の色と合わせにくい。

このような背景があり、新社会人になる前に揃えるスーツの色として”黒”は除外しちゃって大丈夫

冠婚葬祭用に揃えておきたいようであれば、冠婚葬祭用に別途で買うのが良い。

⬆︎目次に戻る

さいごに

今回は新社会人になる前に揃えておきたい色のスーツというテーマをお話しした。

新社会人になる前の準備は色々と書類の準備だとか、物を用意する以外にやることがあるから大変だろうけど、今回の記事が少しでもその苦労を楽にすることができれば嬉しい。

最後に記事のまとめをすると、新社会人で初めてスーツを揃える時は「紺色」「グレー」の生地のものを選ぶのが良いってこと。

あとは、落ち着いた印象を周囲に与えたいのであれば、なるべく暗い色のスーツを選ぶと落ち着いた印象を出せる。ただ、そのスーツだけじゃ全体的に暗くなっちゃうから、シャツ(ワイシャツ)は白にして、ネクタイを明る目の青とかにすれば、印象を暗すぎないようにすることができる。

今回紹介したコーディネートの仕方も合わせて参考にしてもらえると良いと思う。

”スーツ”関連で役に立つかも

何かの役に立つかも

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

シェアでハッピー

著者

「20代のバックアップ」をテーマにしたブログを運営する執筆家。物事に真面目に取り組んだけど上手くいかず、周囲から嘲笑されてしまった経験から自分の心に素直に従って頑張る人のサポートができればと思い発信。記事は全て自らの手で書いています。このサイトでは世渡りの為の知恵のほかに「20代に良いビジネス書」「装い道具」「人間関係を良くする物」等を紹介しています。

コメントする

コメントする

CAPTCHA


目次