こんちは筆者です。
社会人になりたての人、働いている人で多くの人が買うものが”スーツ”です。
ただ、この”スーツ”、決して安い買い物ではありません。

一着5〜8万円ほどしちゃいますよね。
それだけ高価なものですから、できるだけ長持ちさせて大事に着たいとは思いませんでしょうか?
今回は、「スーツといっしょに買うと良い手入れグッズ」を元オーダースーツのフィッターの筆者目線で紹介していきたいと思います。
筆者は今回紹介する手入れグッズでスーツのケアをしているお陰で、4年間キレイな状態を保ったまま同じスーツを着ています。
ですので、心底おすすめする手入れグッズを紹介していきたいと思います!
この記事でわかること
・スーツの手入れグッズ
・最低でも揃えておきたい手入れグッズ


文筆家
たくしん
takushin
プロフィール
- 野球歴13年 小学〜大学まで
- 主にキッチン、接客、フィットネスインストラクターのアルバイトを経験
- 吃音症歴20年
- オートローン会社に1年半在籍
- スーツ生地メーカーのオーダースーツ販売店に約4年在籍
- 読書を月10冊ほど
- 筋トレ歴約7年
- 文章を書く時に一番饒舌になるタイプの人間
揃えておきたいスーツの手入れグッズ
決して安くはないスーツ。
できるだけキレイに長持ちしたいです。
長持ちさせるためには、適切で定期的な手入れをする必要があります。
では、この”手入れ”に必要な”グッズ”は何なのかという話ですが、以下を御覧ください。
・スーツブラシ
・厚めのハンガー
・スチームアイロン
・アイロン
・立脚式アイロン台
スーツブラシ


スーツの手入れに欠かせないものが何と言ってもこちらの「スーツブラシ」です。
スーツブラシは「馬毛」のものと「豚毛」のものが主にあります。


中には化学繊維を用いたものもありますが、「馬毛」「豚毛」があるという認識で良いでしょう。
と言いますか、筆者個人的には「馬毛」か「豚毛」のスーツブラシを選んだほうが良いです。
なぜ、スーツブラシが必要かと言いますとスーツは”繊維物”であり、1日着ると埃や塵が繊維の間に付着します。
すると、スーツの光沢が劣ったり、ヘタリに繋がってしまい、スーツを長持ちさせるのが難しくなってしまうのです。
その1日でついた埃や塵を取り除くのが”スーツブラシ”の役割なんですね。
そんでもって、「馬毛」と「豚毛」をおすすめしたのは、”しなやかさ”と”静電気を軽減する特性”を持っているからです。
毛がしなやかであるということは、「毛が細い」と考えられ、細い毛であれば、スーツの繊維の間に詰まった細かい塵や埃を繊維を傷つけずに、よく取り除くことができるのです。
さらに、獣毛は基本的に、静電気を発生させにくいと言われており、この性質のお陰で衣類の静電気を軽減させるということにも繋がります。
筆者も1日スーツを着たらしっかりと、ブラッシングをするようにしており、それで4年間もキレイなスーツを保っているので、スーツブラシは早期に揃えておいた方が良いです。


厚めのハンガー


厚めのハンガーはスーツの手入れにかなり重要です。
なぜ重要かと言いますと、これはスーツの構造の話からしないといけないんですけど、簡単に説明すると、スーツの構造はかなり手が込んでいるんです。
・毛芯というスーツの型を付けるための副資材が入っている
・体のラインに沿ったアイロンがけをしている
・キレイに見えるように計算されて寸法をとっている
など
一着のスーツを作るには何十人との手がかかっており、手間もかかっているのです。
スーツは一見するとシンプルな見た目をしていますが、中身はこんな感じで複雑な構造をして”型”を保っているんです。
そして、この”型”を保つのに重要なのは「厚めのハンガー」なのです。
薄いハンガーだと、せっかく手が込んで作られた”型”を崩してしまう原因になります。
厚めのハンガーであれば、スーツの”型”に影響を与えずに、スーツを干しておくことができるのです。
これはスーツを長持ちさせるのにとても大切なグッズとなります。
できるだけスーツの型がまだ崩れていない最初の方に買っておくと良いでしょう。


スチームアイロン


スチームアイロンもかなり重要なスーツの手入れグッズとなっています。
もし今着ているスーツが「ウール」などの”天然繊維”を用いて作られているものであるのであれば、ことさら重要です。
スーツの素材として使われることが多い、ウールなどの天然繊維は、繊維の中が空洞になっており、この構造のお陰で、空気中の水分を「吸湿する」「放湿する」という特性を持っています。
そして、水分を吸湿したウール繊維は”スケール”という人間の髪でいう”キューティクル”のような鱗状の形状をしている構造が”開く”のです。
このスケールが”開く”ことによって、スケール同士が絡まってしまい、結果、スーツの”シワ”になる原因の一つとなるのです。
つまり、水蒸気を発生させる「スチームアイロン」というのは、ウールなどの天然繊維に水分を意図的に当て、スケールの絡まりを解消し、結果、スーツのシワを消す効果があるのです。
さらに”熱”を加えることで、天然繊維の形状が保たれます。
”水蒸気”を当てシワを除去した状態で、”熱”を加え形状を保ち、スーツを着る前のキレイな状態に戻すのです。
スチームアイロンは片手でも使えるので、かなり使いやすいアイロンとなっているので、おすすめです。


アイロン


アイロンもスチームアイロンと同様に、スーツのシワを伸ばし、見た目をキレイに戻す。
という役割において重要なお手入れグッズ。
ただ、アイロンはスチームアイロンよりも、大きな役割があります。
それは、「スーツの型をしっかりとつける」というものです。
アイロンはスチームアイロンと違い、アイロンがけの台を用いて衣類に熱や重り、スチームをかけます。
また、アイロンがけというのは、スーツを作る過程でも重要な工程とされています。
なぜならば、スーツの”型”をつけるのはアイロンの役目だからです。
スーツは何パーツも組み上げられており作られています。
このパーツを組み上げるごとにアイロンをかけているのです。
これはスーツが型崩れしないためということと、きれいに着れるように型をつけているという背景があります。
このくらいアイロンというのは重要な役割を担っており、重要な手入れグッズなのです。
つまり、スーツをキレイに保つには必ず「アイロンがけ」という作業が必要であり、「アイロンがけ」に必要なのは”アイロン”ということです。


立脚式アイロン台


アイロンがけで必要なのは「アイロンがけの台」です。
「アイロンがけの台」は座りながらできるタイプのものもあるのですが、筆者は断然立ったままできる「立脚式アイロン台」がおすすめです。
おすすめの理由は以下があります。
・立っているから腰が痛くなりづらい
・適切な体重をかけることができる
・衣類をアイロンがけする際の微調整がやりやすい
ちなみに、筆者がオーダースーツのフィッターをやっていたときも立脚式アイロン台を使っていましたし、知り合いのオーダースーツテーラーも立脚式アイロン台を使っていました。
さらに、衣類の修理屋さんも立脚式の業務用のアイロン台を使っているお店が知っている限りだと全てに言えます。
そんなプロも愛用している立脚式アイロン台は腰が砕けないできるだけ早いうちに買っておいたほうが良いです。


特に必要な手入れグッズ
今まだ一気に揃えられる予算がない!
という方に、「まずはコレを揃えておいたら良い!」という手入れグッズを紹介します。
今回紹介した中で優先順位が高いものは
・厚手のハンガー
・スーツブラシ
この2つです。
厚手のハンガーに関しては、スーツは型崩れをしてしまったら、自分できれいに元に戻すことはめちゃくちゃ難しいです。
縫製のプロの中でも「アイロンがけ専門の人」がいるほどシビアです。
ですので、型崩れがしていないうちに厚手のハンガーは持っているスーツの数分、揃えておいたほうが良いです。
スーツブラシもできるだけ早く揃えておいたほうが良いです。
これもやはり、スーツは1日着ると相当の埃や塵がつきますので、コレを放置していると、スーツの光沢の減少や、ヘタリが早くなってしまいます。
できるだけ早い段階で埃や塵をブラシでしっかりととる。ということがスーツを長持ちさせるためには重要です。




まとめ
今回は「スーツを買った時に一緒に揃えておきたい手入れグッズ」を元オーダースーツフィッター目線で紹介してみました。
せっかく買った高価な仕事道具ですので、できるだけ長持ちしてほしいです。
できるだけキレイに長く着て、仕事の相棒と化してくれることを祈り、この記事の締めくくりとさせていただきます。
今回紹介した手入れグッズはこちら
・スーツブラシ
・厚めのハンガー
・スチームアイロン
・アイロン
・立脚式アイロン台
是非参考にしてみてくれよな
この記事も役立つかも
コメントする