上司とサシ飲みをすることになってしまった!
そんな絶体絶命なシチュエーションに直面している人に役に立ちそうなテーマを考えてみた。
会社で上司から急に「飲みに行かない?」と言われて、その上2人で飲むという状況、つまり”サシ飲み”だった時、その上司との関係性にもよるが、ちょっと身構えてしまわないだろうか?
今回は「上司とサシ飲みに行く時の最低限覚えておきたいマナー」について、上下関係のマナーはメチャクチャ厳しく指導を受けた高校野球時代を経験している筆者目線から解説していきたいと思う。
突然上司とサシ飲みに行くことになってしまったという状況を考えて、出来るだけ端的に確認しやすいような記事の内容にしていきたいと思う。
この記事でわかること
・上司とサシ飲みに行く時に大切なこと
・上司とサシ飲みに行く時に覚えておきたい最低限のマナー

文筆家
たくしん
takushin
プロフィール
- 野球歴13年 小学〜大学まで
- 主にキッチン、接客、フィットネスインストラクターのアルバイトを経験
- 吃音症歴20年
- オートローン会社(金融業界)に1年半在籍
- スーツ生地メーカーのオーダースーツ販売店に約4年在籍
- 百貨店販売員経験あり
- 読書を月10冊ほど
- 筋トレ歴約7年
- 文章を書く時に一番饒舌になるタイプの人間
上司とのサシ飲みの時はそんな細かいマナーを気にしていない

ぶっちゃけると、上司とのサシ飲みの時はそんな細かいマナーを気にしている人はあまりいない。
考えてみて欲しい。
会社の飲み会の時に「マナーをしっかりやってね」と周囲から言われたことはあるだろうか?多分、言われたことのある人は多くないのではないのではないだろうか。
かくいう筆者も、会社での飲み会の時にマナーについてどうこう言われたことはない。ただ、言われてはないないだけで、あまりにもひどい態度だった場合は、周囲から内心良くは思われていないのは確かにある。
「飲み会の席でああいう態度は良くない」と言ったような愚痴を何回か聞いたことがあることから、「表では何も言わないけど、裏ではちゃんと思っていることがある」という状況はある。
ただ、すごく細かいマナー、例えばビールのラベルを上に向けて上司にお酌する。などのなくてもええやろマナーについては気にしている人はあまりいない。
気にしている人がいたとしても、そのマナーがなぜあるかという本質的な部分について理解していない人が多い印象にあるからあまり気にしなくても良いと思う。
大事なのは”意識”を変えること

とは言ったものの、上司とのサシ飲みの時には最低限のマナーは必要。
なぜなら、サシ飲みというのは良くも悪くも人の印象を受けやすいから。
大勢であれば印象が悪い行為を飲みの席でしてしまったとしても、近くにいる周辺の人だけにしかそれが伝わらないということや、そもそもその行為が目立たないといったように印象を強く受けることが少ない。
サシ飲みはこれとは状況が全く違う。
2人しかいないため、少しでも悪い印象を与える行為をしてしまうと、ダイレクトにその印象が相手に伝わる。
では、悪い印象を与えてしまうというような最悪な状況を招かないために行う、最低限のマナーに気を配る時にはどうすれば良いのかということだが、大切なのは”意識を変える”ということだ。
これが一番簡単で、一番効果的。
意識を変えれば考えが変わる、考えが変われば、行動が変わる。これ筆者が新卒の頃上司に教わったこと。つまり、上司とのサシ飲みの時に上司に失礼に思われないようにするには「意識」を変えれば良いということ。
この意識をどう変えるのかだが、大事なのは「上司に思いやりをもつ」ということ。
・こうしたら嬉しいかな?
・こうした方がやりやすいんじゃないか?
・こうすれば相手に負担にならないかな?
このような思いやり、または、”配慮”・”心配り”を意識してみることで、この意識から相手に失礼にならないという”マナー”が生まれるわけだ。
上司とサシ飲みをする時に覚えておくと良い最低限のマナー

以上の意識を踏まえて、上司とのサシ飲みの時に覚えておきたい最低限のマナーをみてみよう。
わかりやすいように飲み会の「序盤・中盤・終盤」で使える最低限のマナーに分けて解説してみた。
下のリンクからそれぞれの項目に瞬間移動できる。
ちなみに、上司が「サシ飲み」に誘ってくる心理について気になる人は、別の記事で解説しているからそっちも参考にしてみると良いと思う。

上司とサシ飲み時の最低限のマナー 飲み会序盤

まずは上司とサシ飲みをすることになった!というちょっと動揺しているタイミングでの上司に失礼にならないようにするマナーだ。
店を決めておく
上司とサシ飲みが決まったら、まずやっておくことといえば「店を決めること」。これは上司から「今日飲みに行かない?」と言われたら自分から「良いですね!では、店は決めておきますね!」と言っておくと、上司から「お、気が利くね」という良い印象ポイントを稼げるから自主的にやっておきたいところ。
上司との約束の時間は守る
例えば、上司から飲みの誘いがあった時に、「今日〇〇時から」というような時間指定があった場合は、外せない仕事の予定がない限りはその時間を守った方が良い。
時間を守るというのは不快感を与えないという点において重要。
入店時は上司を先に行かせる
店に着いたら、自分が店の予約をしていた場合、店のことをわかっているのは自分だから、ついつい先頭で店の中に入ってしまいがち。
だけどこれは落とし穴で、入店時はそこの店の予約をたとえ自分がしていたとしても上司を先頭に行かせるのがマナー。
これ筆者も最初わからなかった。ただ、気にしない人もいるからなんともいえないけど、おいおい社内の上司だけではなく取引先の上司と食事に行くことになった時なんかに自然にできるように、こういう時から練習としてやっておきたいところ。
上座下座は意識する
一応上座下座も意識した方が良い。
というのも、これは会社の研修でも言われるほどのメジャーなマナーであり、上司もそこから変は自然とわかっていそうだから。
色々なシチュエーションでの上座下座マナーについて図ありで解説している記事があるからそれも参考にしてみてね。

上着があればかけてあげる
これもちょっとした配慮。
もし上着をお互い羽織っていたら、自分の上着だけじゃなくて上司の上着も一緒にかけてあげる、「上着かけましょうか?」と声をかけるのがマナー。
もっと踏み込むと、もしハンガーが一つしかなければ、匂いがつかないように上司の上着をしたにして自分の上着を覆い被せるようにかけると、より細かな配慮となる。
上司とサシのみ時の最低限のマナー 飲み会中盤

次はサシ飲み中のマナー。
過度に気を使う必要はないけど、やっぱここでも最低限上司に失礼に思われないようなマナーは意識しておきたいところ。
注文をとる
たぶんいわずもがなだと思うけど、大切なこと。
上司のお手を煩わせないっていう配慮。
なんか「お手を煩わせない」っていうとゴリゴリの運動部系に見えるけど、「上司に楽をさせる」っていうことは大事。
「好きな物食べなよ」と言われても序盤は気を使う
上司から「好きなもの食べなよ」って言われた時、初っ端から「わかりました!じゃあ、あれと、これと…」ってどんどん注文したり、高いものばかり頼むと、上司からしたら「好きなもの食べなよって言ったけど…言ったんだけど…ねぇ…。」というような何だかなんともいえない感覚に陥らせてしまうことになる。
だから、初っ端からエンジン全開で頼まないってことが大事。
最初は「好きな物食べなよ」と言われても遠慮した感じで注文する。で、段々と上司との会話に熱を帯びてきて、上司と部下という関係に関係なくある程度心理的距離が近づいてきたら、徐々に好きな物を注文していけば良い。
こうすれば上司も「好きな物食べてるね、ヨシ!」というような”現場猫”状態で部下の注文する姿を暖かく見守ってくれる。

「自分だけ食べる物」はなるべく選ばない方が良い
上司から「好きな物食べなよ」と言われた時に、はじめからエンジン全開で行かないというマナーの他にも「自分だけ食べる物」を頼まないということも大事。
自分だけが食べる物をばかすか頼んでいると、上司から「配慮がないな」と思われてしまう可能性を作ることになる。
なるべく居酒屋とかであれば、定食とかじゃなくて上司と一緒に食べれる物を注文した方が良い。
料理がきてGOサインがでたら食べ始める
なんか家で飼うワンちゃんにする躾のようなタイトルだけど、これは上司とサシ飲みをする時に大事なこと。
例えば、自分が頼んだものが先にきた時に、上司に「先に食べても良いか?」ということを聞いて「良いよ」と言われたら食べる。このように上司からのGOサインがでたら食べ始めるという配慮だ。
上司から良いよと自然に言われる場合もある。
これができていれば上司に「配慮できているな」というプラスの印象を与えることができる。
クチャらない
食べ物を食べている時にクチャクチャしない。
これは相手に不快感を与えないという点において重要だ。
上司に興味を持つ
上司とサシ飲みをする時には、上司に興味を持つことが話題を作る時のポイントになる。
相手に興味を持つことで、自然と質問というのは出てきて、そこから話題が続き、普段仕事の中では知ることができない上司のことを知ることができ、関係性を深めることに繋がる。
上司も色々な経緯を経て”上司”というポジションになっているわけだから、そう考えてみると上司の話というのは面白くなる。
当たり障りのない話ばかりしない
上司とサシ飲みをするにあたってやってはいけないのが「当たり障りのない話ばかりすること」これがやってはいけない。
上司とのサシ飲みとなると、ついつい身構えてしまい、「失礼なことを言わないようにしよう」と意識するあまり、会話が消極的になってしまう。
だが、サシ飲みを設定した上司の”意図”をちゃんと組まなきゃいけない。サシ飲みというのは上司しかいない空間だから他の人に配慮することなく、普段言えないことを話せるようにという思惑で機会を作っている。
この時に当たり障りのないことしか話さないと、上司の意図にそぐわず、上司との関係性も縮めることはできない。
上司にしか言えないぶっちゃけた話をすることで上司との関係性も縮まり、良い飲み会になる。
携帯をいじらない
これは上司とのサシ飲みだけじゃなくて、会社での飲み会とかでも言えると思うが、飲み会中に携帯をいじらない方が良い。
携帯をいじってしまうと、「興味がない」ということを間接的に伝えることになってしまう。
上司とサシのみ時の最低限のマナー 飲み会終盤

上司とのサシ飲みの終盤に使える最低限のマナーを紹介する。
終わりよければすべてよしになるために大切だ。
お金を払う姿勢を見せる
上司から誘われたサシ飲みだった場合、上司が奢ってくれる可能性が極めて高い。
ただ、それをわかっていても「お金を出す」という姿勢を見せた方が良い。
全く財布を出すそぶりを見せないで、おごられる気満々だと、上司からしたら「奢るんだけども…」というような何だかやるせ無い気持ちにさせてしまい、気持ちよく奢ることができなくなる。
気持ち良く奢ってもらうためにも、まずは払う気でいることが大切だ。
上司が会計時は外にいると良い
上司が奢ってくれた場合、会計の時に外にいることが良いとされている。
中には、上司が会計をしている時に外にいるのは「任せっきり」で何だか気分が悪いって思う人もいるみたいだが、変に上司と会計の時に一緒にいても、お金を払いづらいと思う。
例えば
・カードのポイントを貯める時
・一部ポイントで支払う時
・カードや現金をお財布から出す時
など
このような所作をする時には部下からどう思われるか?という余計な気を回すことになってしまう。
これらの気を遣わせないためにも上司が会計時は外で待っていた方が良いと筆者は思う。
お礼をその日+後日対面でも
サシ飲みの後にはちゃんと”お礼”をいうことがとても大事。
このお礼があるか無いかで、上司からの印象はガラッと変わる。
お礼をする時は「3段階」を意識してみると良い。
まずは、お会計を済ませてくれた時にするお礼、そして、当日帰宅後にLINEやメールなどでするお礼、最後に次の日の朝イチに対面でするお礼。
この3つのお礼をすれば、上司に「サシ飲みをして良かったな」という良い印象を与えることができる。
当日のお礼メールについては別の記事でも解説しているから、参考にしてみて欲しい。

気持ち良くサシ飲みをして上司と良好な人間関係を作ろう
上司との急なサシ飲みは緊張してしまうけど、ある程度最低限のマナーさえ覚えておけば、「上司に失礼な行動をしてしまうかも!」というような心配は防げる。
”マナー”っていうと「型があるんじゃ無いか」「ちゃんとしないといけない」と身構えてしまうが、そんな身構える必要はない。
上司に思いやりを持つってことだけ意識していれば、自然と思いやりのある行為ができるし、それによって、上司に対して良い印象を与えることができる。
今回の記事が急なサシ飲みをすることになった人に参考になれば嬉しい。
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