社会人になると、スーツや革靴、鞄などといった仕事に使う道具を揃えないと仕事ができない。これら仕事に必要な物を揃えないと社会人として仕事をすることができないってもんだから仕事のための道具を揃えることというのはやらなきゃいけないことだって認識で良いと思う。
社会人になって仕事に使う道具を揃える時に、これら大まかな道具というのはわかるけど、その他の”小物”はどんな物を揃えた方が良いのかって疑問を持ちはしませんか?
疑問に思い、インターネットで「仕事 小物」と検索すると、色々な小物が出てきて、どれも上手いプロモーションがされており、ついつい「全部必要なのではないか?」と感じてしまう。
だが、惑わされてはいけない。
仕事、特に営業においては”あると良い小物”というのは限られている。この限られている小物を知って、それらを揃えれば余計なお金を使わないで仕事に臨むことができるのです。
今回は、筆者が実際にルート営業(法人営業)で使っていて、これさえあれば良いなと感じていた小物たちを紹介して、読者の皆さんに最低限の資金で仕事を始める前に揃えた方が良い小物を読者の皆さんに共有できたら良いと思っています。
この記事でわかること
・仕事において余計な小物がいらない理由
・営業においてあると良い小物たち
・小物を買う時に考えてはいけない買い物の指標

文筆家
たくしん
takushin
プロフィール
- 野球歴13年 小学〜大学まで
- 主にキッチン、接客、フィットネスインストラクターのアルバイトを経験
- 吃音症歴20年
- オートローン会社(金融業界)に1年半在籍
- スーツ生地メーカーのオーダースーツ販売店に約4年在籍
- 百貨店販売員経験あり
- 読書を月10冊ほど
- 筋トレ歴約7年
- 文章を書く時に一番饒舌になるタイプの人間
仕事において余計な小物がいらない理由

仕事で使える道具や使えそうな道具っていうのは、SNSやネット、雑誌などをみているとたくさんあるが、実際には仕事で使う道具なんてものは限られている。
特に仕事で使う”小物”なんてものはたくさんの種類の物が世の中に溢れているが、蓋を開けてみると、仕事で使う小物の基礎があり、その基礎から派生した物があるだけ。
ちょっとわかりにくいですね。
つまり、”財布”であれば、「極限まで無駄を省いた財布」「上質な動物の革で出来た財布」「利便性に特化した財布」と基本の”財布”から派生しているだけ。
デザインの違いだったり、素材の違いだったりから全く違うものに感じてしまうけど、どの小物も本質は同じ。
財布であれば、「お金を入れられる物」ただそれだけ。
プライベートでおしゃれな小物を使うとかっていうのは趣味だったり好みだったりでわかるんだけど、こと”仕事”において言ったら、余計な小物はいらない。
なぜなら、仕事の忙しさに忙殺されて余計な小物を持っていたら逆に仕事がやりにくくなるから。
特に新社会人の時は、「仕事の道具をいかに揃えるか」というよりも「目の前にあるやらなきゃいけない仕事」へ意識を向けなきゃいけない状況に立たされるから、小物を多く持つのはあまり得策ではないといえる。
営業は持つ小物にこだわると良い

とは言ったものの、仕事、特に今回は”営業職”に注力して綴っていくが、営業職において、仕事で使う”小物”にこだわることは良いことだといえる。
なぜなら、小物に対してこだわりを持つことで、営業における取引先との話題の一つとなったり、こだわりの小物を持つことで、日々の営業活動から感じる大変さを乗り越える気持ちを作ることができる。
その点において営業職の人が小物にこだわるということは筆者個人的には推奨したいことという一方で、こだわるといっても、”あった方が良い小物”にこだわった方が良いと限定しておく。
これは、前項で言った通り、小物にこだわりすぎると意識が小物に持っていかれてしまい、”仕事”という一番大事なことがおざなりになってしまうからだといえる。
だから、仕事で使う小物にこだわるのであれば、次の「あった方が良い小物」に目を向けてみると良いと思う。
仕事(営業)においてあると良い小物たち

営業という仕事において、筆者の法人営業経験から「あった方が良い小物」といえるのは以下の5つだ。
①名刺入れ
②携帯用の靴べら
③ハンカチ
④筆記具
⑤腕時計
それぞれなんで「あった方が良いのか?」ということについて綴っていく。
ちなみに今回は、「ないと仕事できないよね」というよな物は抜いて考えている。
ないと仕事できないよねな物
・スーツ
・靴
・鞄
・ネクタイ
等
あくまでもカバンに入るような”小物”に限定しているからあしからず。
この中の”スーツ”と”鞄”においては、購入前に参考になる記事があるから、もし良かったら参考にしてみてもらえると嬉しい。


①名刺入れ

営業職ではほぼと言っていいほど”名刺交換”がある。
ただ、最近では名刺を電子でやり取りできるツールも出来ていることから、名刺交換という慣わしは今後減っていってしまうのかもしれないが、それでもまだ名刺交換はあるし、名刺を持っている営業マンが多いと思う。
名刺交換というのは自分が「どういう人なのか?」ということを相手に伝えるために必要なのと、名前を覚えてもらい関係性を作ることにおいてとても重要なコミュニケーションだ。
その時に大事なのは相手に自分の良い印象を与えること。
良い印象を与えることができれば、その後の関係性を良好にすることができ、仕事で何か良い成果につながる可能性が出てくるからだ。
では、どうやって良い印象を相手に与えるのかと言った時に重要なのが”名刺入れ”ということだ。
名刺入れを常備して、相手から名刺をもらった際に名刺を渡す時に名刺入れの中で綺麗に保管していた自分の名刺を渡す。これは、”綺麗な名刺を渡す”ということが相手に失礼にならない行為に当たるため、良好な印象につながる。
また、相手からもらった名刺を大事に保管する、または、座布団(相手からもらった名刺を名刺入れの上におくマナー)をして相手を間接的に敬うことにつながるため、これも相手に良い印象を与えることができる。
このように”名刺入れ”というのは使う場面が多くあり、営業において接する様々な人たちとの良好な人間関係作りにつながることから「あった方が良い小物」といえる。
②携帯用の靴べら

意外とこれは持っている人が少ないのだが、筆者はめちゃくちゃ大切な小物だと考えている。
まず、革靴を綺麗に履くということは営業マンとしてかなり重要だ。
というのも、相手、特に取引先は営業マンの全体を分析して信用することができる営業マンかを判断していることが多いということを筆者のルート営業の経験から学んだ。
相手の分析項目の一つに「身なりの細部まで気を配っているか」というものがある。
これは、今後仕事の付き合いをしていくにおいて、細部まで注意深く気を配り、可能な限りミスや気遣いをしてくれる営業マンか、ということを判断する材料になる。
営業マンが普段使っている小物の状態で、「身なりの細部にまで気を配っているか」を判断することができて、その中でも「革靴のかかとの部分を踏んでいないか」という部分を相手に見られることがある。
革靴のかかと部分というのは、ついつい革靴を履く時に踏んでしまいがちで、気づいたらかかと部分にシワができてしまい、革靴がくたびれてしまうなんてことがある。
ようは、革靴のかかと部分がくたびれていたら「身なりの細部にまで気を使えない」という判断になりやすく、相手から信頼を得ることができないということだ。
これを防ぐためには”携帯用の靴べら”が必要だ。
通常の靴べらは、当たり前だけど持ち運びなんてできないし、もし持ち運びでもしていたら、変わり者すぎる。逆に変わり者すぎて相手に気に入られるかもしれないけど。
そこで携帯用の靴べらの出番というわけだ。
携帯用の靴べらであれば、鞄にすっぽりと入るほどの大きさで持ち運び自由、いつ革靴を脱いだとしても、履く時にかかと部分を潰さずに履くことができる。
また、鞄から携帯用の靴べらを取り出して革靴を履く所作を見た取引先からも、「細部にまで気を遣っている」ことを感じてもらい、信頼を得るキッカケになるかもしれない。
③ハンカチ

ハンカチなんていらない!最近のトイレでは空気タオルがついているところが多いから大丈夫だ!
そんなことを思うかもしれませんが、ハンカチは持っておいた方が良い小物の一つだ。
まず、ハンカチがなければ、もし空気タオル(ぶーーーんって空気が出て手を乾かすやつ)がなかった時に、手が濡れたままになってしまう。
その状態だとスーツに手を擦り付けてしまい、スーツ生地が傷みやすくなってしまったり、スーツで手をふかないにしろ、濡れた手のままドアや机など、身近な物を触ると水滴がついてしまい、汚れだったり、取引先から「手ふかない人なんだ」とマイナスよりの印象を与えてしまう。
これも”身なりを整える”ということにつながるのだが、ハンカチを持っていれば、トイレに行って手を洗った時に濡れた手をふけるだけではなく、相手に気を使うことができるのだ。
相手がもしお茶をこぼしてしまったという時に、ハンカチを取り出して相手の濡れた箇所を即座に拭ければ、相手は「気が使える」「ありがたい」といったようなあなたに対して良い印象を抱くことが考えられる。
自分の身なりだけではなく、相手にも気を使えるチャンスを作ることができるという点において、ハンカチというのは持っていた方が良い小物と言える。
④筆記具

筆記具も忘れてはいけない仕事で使える小物だ。
筆記具は営業において使う場面が多い。これはいくらデジタル化が進んでも、筆記具の書き心地や、筆記具でしか味わえない風格、記憶の残りやすさがある限り、筆記具を常備することはなくならないんじゃないかと思う。
例えば、営業であれば契約書を相手に書いてもらうという場面があると思うが、その時に自分の筆記具を相手に貸すこともあるのではないだろうか。
筆者が法人営業をやっていた時に、ある本から「契約書を書くという行為は約束を交わすということであり、とても大事な儀式。だから、契約にサインをする際には良いペンを使ってもらうのが相手に対しての礼儀」というようなことを学んだ。
そこから、筆者は出来るだけ良いペンを持ち歩くようになり、相手と契約を交わす際にはそのペンを使ってもらい、少しでも気持ちよくサインをしてもらうように心がけていた。
このように相手に礼儀を見せるために必要な小物だと筆者は考える。
⑤腕時計

筆者は初めて営業配属になった時に「腕時計はいらない」と思っていた。
それまで腕時計なんて人生でしたこともなかったということからそう思っていたんだが、当時の人事の人が、その人は営業マン上がりの人事だったのだが、「腕時計はつけた方が良いよ」と言っていたことがキッカケで腕時計をするようになった。
結果、腕時計をして良かったと思う。
というのも、法人営業で取引先を回っていると、腕時計をしていない取引先はかなり少なかった。逆に腕時計をしている人がほとんどで、たまに腕時計の話題になることから、「取引先との話題作り」と「取引先との共通点作り」において必要な小物なんじゃないかと考えた。
”共通点”これはかなり大事なものだ。
なぜなら、「共通点がある人に好感を抱きやすい」という心理的作用が人間にははたらくからだ。
腕時計をすることで取引先と共通点を作り、そこから徐々に信頼や好感を得てもらって、良好な関係性を作り、仕事を良い方向へもっていく。
このキッカケとなるのが腕時計であり、あると良い小物だと筆者は思っている。
こだわるとキリがないのが”小物”

5つの営業職においてあると良い小物を紹介したが、実際、冒頭でも言った通り、仕事の小物にこだわるとキリがない。
それこそ、価格帯においてピンからキリのものがあるし、それぞれの小物の有名ブランドたるものがある。
これにこだわってしまうと、いくら時間やお金があったとしても所有しきれない。
何が言いたいのかというと、「厳選に厳選を重ねてお気に入りの小物を少数持った方が良い」ということ。
人間の欲望というのは尽きない。
これは筆者が実体験済み。
欲しい物をやっとこさ手に入れても、また欲しいものが出てくる。しかも欲しかったものの上位互換的なもの。いくら手に入れたところで、特に物欲というのは満たすことができないんだ。
物欲に支配されてしまうと身を滅ぼす。これは詳細には言えないけど、筆者の近くでそういう人もいた。だから、小物にこだわりすぎないということが大事。
相手に”誇示する”を目的にして小物を買わない

物欲に支配されてしまうキッカケというのがある。
それが「相手に誇示しよう」として物を買うことだ。
相手に自分はすごいんだぞということを”持っている物”で判断させようとする。
で、何を持つとすごいのかということは、ネットや雑誌などで発信されているブランドものの小物。
ああいうのに騙されてはいけない。ああいうのは、プロモーションにかなりのお金をかけているということもあり単価が高くなっている背景もある。
良いものは価格が安価でも質が良いということがある。これを見誤らないことが世の中に溢れる情報に振り回されないためのポイント。
筆者はそれを実際に高単価商品を扱う店で働いて学んだ。
とにかく、相手に見せつけようとして小物を買わないこと。相手へ誇示するために小物を買っていると、限界がなく、散財しまくることになってしまう。
今気づいたけど、結構尖ったこと書いているからGoogleさんからバンされないか心配になる。
企業のプロモーションや他人の言葉に気を取られない

同じことになってしまうが、企業のプロモーションや他人の言葉に騙されてはいけない。
いくら人が良いとは言っても、その人の価値観で見た良さと、あなたからみたその小物の良さというのは違うことが多い。
つまり、人それぞれに色眼鏡があるのだから、物の価値なんてものは人によって変わるから、人からおすすめされたからとて、良いものとは限らないっていうこと。
さらに、企業がプロモーションをしているからといって購入するのもまだ浅いと言っても良い。
本当にその物の良さを間近で見て自分の中にある価値観にピッタリハマった時に購入を決心すれば、その買い物はあなたにとってかけがえのない経験になるはずだ。
とにかく他人目線にならないことが重要。

さいごに
仕事で使う小物っていうのは最初、何を揃えたら良いのかわからないと感じてしまう。
だから、最初は「上司・先輩が使っている物」「取引先が使っている物」など他者を参考にして判断することが多いと思う。
もちろんそれは経験として良いことだと筆者は思う。ただ、「自分なりの情報収集と価値観で小物を選んでみる」ということもまた経験になる。
その経験のために今回の記事が少しでも役に立てば良いと思う。
読者の皆さんの仕事の相棒が見つかることを祈ってる。
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