こんにちは、筆者です。
今回は、”ある一冊の本”を読んで、他の人にもぜひ読んでほしいと思ったので、その本の読書感想をみなさんに共有していきたいと思います。
その”ある一冊の本”というのが「運命のひとは、忘れた頃にやってくる。」です。
なんと言っても本書の物語の構成がとても面白く、後半になるにつれて、次々と伏線回収をしていく様子に、どんどんとページを進めたくなり、まさに夢中になれる、そんな本でした。
普段読書をしないという方でも、本書の物語のシーンを容易に想像でき、夢中になれるのではないだろうかと思います。

著者:百舌 涼一
ジャンル:現代小説
ページ数:418
価格:文庫本 990円(税込)

文筆家
たくしん
takushin
プロフィール
- 野球歴13年 小学〜大学まで
- 主にキッチン、接客、フィットネスインストラクターのアルバイトを経験
- 吃音症歴20年
- オートローン会社(金融業界)に1年半在籍
- スーツ生地メーカーのオーダースーツ販売店に約4年在籍
- 百貨店販売員経験あり
- 読書を月10冊ほど
- 筋トレ歴約7年
- 文章を書く時に一番饒舌になるタイプの人間
あらすじ
端的にどういった物語かをお伝えすると、ナタリーポートマンとゲイリーオールドマンの話です。
そう、この俳優の組み合わせは、映画”レオン”です。つまり、「運命のひとは、忘れた頃にやってくる。」という本は、レオンなのです……。
冗談です。レオンではありません。レオンではありませんが、映画の”レオン”は本書の物語での重要な”鍵”となっています。
ちなみに、冒頭で言った「ナタリーポートマン」と「ゲイリーオールドマン」は名前で実際に本書に登場してきます。
本書の物語は、お腹が弱く、しょっちゅうお腹を下してしまう主人公の「ゲイリー」と、多目的トイレの中で倒れていた、謎の美少女、自称「ナタリー」。この2人を中心として、物語は進んでいきます。
この謎の美少女は、お酒を飲むと記憶を失ってしまうという体質で、多目的トイレで出会ったゲイリーに、いきつけのバーで出会った運命の人探しを一緒に探してほしいと、謎のお願いをされ、2人は「ナタリー」の運命の人探しを始めるのです。
運命の人探しの舞台となる、ナタリーいきつけのバーでは、様々な人が訪れるわけですが、はたして、運命の人とは、運命の人と出会えるのか、謎の少女ナタリーが探す運命の人とはどんな奴なのか…。
ここが見どころ読みどころ

本書の読みどころの一つはなんと言っても、一番最初のゲイリーと腹痛の戦いのシーンです。
筆者は正直、このシーンの描写に感動といいますか、感銘といいますか、とにかく、これほどまでにイメージをそそられる場面描写に「面白い!」という気持ちを強く感じました。
何が面白いのかといいますと、腹痛と戦う時の心理描写が鮮明にイメージできるのと、腹痛と戦っている時の臨場感を感じ、思わずニヤけてしまうんです。
筆者はオーディブルで、本書を読ませていただいたのですが、本書を聞きながら歩いている時、めちゃくちゃニヤついていたので、おそらく周囲からヤバい人認定されてしまったかもしれません。
この腹痛との戦いのシーンは本書の冒頭のシーンなのですが、もちろん、面白いのは本書の冒頭だけではありません。
主人公のゲイリー視点で物語は進みますが、全体を通してゲイリーの心情がカジュアルに描かれているので、のめり込みやすく、ついつい没頭してしまいます。
このような物語全体を通した、主人公の心情が読みどころといえます。
特に印象に残ったところ

本書が筆者にハマりすぎて、何を言ってもネタバレになりそうなので、あまり内容まで詳しく触れたくはないのですが、言ってしまったらネタバレになってしまう部分を除いて、印象に残った部分をお伝えするのであれば、「いきつけのバーのマスター」が特に印象に残っています。
本書に登場する、「ナタリー」行きつけのバーのマスターは、まさに理想のバーテンダーのマスターだなと読んでいて感じました。
お酒の意味を知っていたり、お客様の体調に合わせて接客をしたり、腕力が…。おっと、これ以上は言えませんね。
マスターの真価は、ぜひ本書を手に取って読んでみてもらいたいです。
読書の時間を作れない人へ

今回紹介した本を読みたくても時間が取れない!という人に必見なのが、筆者も利用しているAudibleという、音読サービスです。
Audibleは”耳で聞く読書”として、隙間時間に容易に本を読めちゃうサービス。
紙で本を読もうとすると、本を収納するための少々のスペースと、本に集中しなければいけなくなり、他のことが中断されてしまうといった、紙の本ならではの、良さでもあり、欠点でもある特徴があります。
それゆえ、紙の本は、まとまった時間がないと読書ができない!と思ってしまいますよね。
そんな時に、”Audible”です。
Audibleであれば、本の内容を聞きながら、通勤時間、徒歩中、散歩中、家事の最中など、”ながら読書”をすることができ、時間を有効活用することができるのです。
Audibleのメリット・デメリットをまとめてみました。
メリット | デメリット |
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Audeble会員なら数十万以上のタイトルが聴き放題 場所を選ばずに聴ける 朗読者の感情がのっていて聴きやすい 活字を読むのが苦手な人でも大丈夫 | 会員であると月額1,500円のランニングコストがかかる コンテンツダウンロードにはネット環境が必要 スマホのメモリの容量を要する |
もちろん、紙媒体で本を読む良さもあります。ですが、少しでも読書に触れてみたいという方は、まずはAudibleから読書をはじめてみた方が、読書のハードルの低さを実感でき、読書の継続にも繋がるのではないでしょうか。
ですが、筆者みたいにAudibleを聴いてニヤニヤ歩くというのは、やめておいた方が良いです。


「運命のひとは、忘れた頃にやってくる。」は胸をはっておすすめしたい一冊
本書を読んで、作者の「百舌 涼一」さんの魅力にはまっちゃいました。
百舌さんの文は、全体的にカジュアルで読みやすく、普段読書をしていない方でも容易に没入感を得られるのではないかなというような作りになっています。
まさに、小説の世界観にのめり込みやすい。という特徴をもっているのが、百舌さんの作品だと感じました。
ですので、もちろん小説好きな人にも、普段小説どころか、活字すらあまり読まないよ!という方にもおすすめできる一冊ですし、この一冊から「読書」の世界に浸かっていくのも良いのではないかなと感じました。
百舌さんの文体は誰でも受け入れ、包み込んでくれるような、そんなあたたかさを感じられる、そんな文体で、その文体で作られた、あたたかみがあふれる一冊となっています。
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