「最近なんだか気分が上がらない…。」
「6月に入ってから魂が抜けたように感じる…。」
「仕事もプライベートもやる気が出ない…。」
特に5月と6月は心身の疲労が顕著に現れる時期であります。
5月にやる気の低下や倦怠感などを感じる事を「5月病」と認知が広まっていますが、
「6月病」というものもあることを皆さんはご存知でしょうか?
もしかして、今感じているやる気の低下や倦怠感は6月病かもしれません。
今回はそんな”6月病”の対処法を解説していきたいと思います。
私も実際に新社会人のちょうど5月〜6月頃に心身に支障をきたし、
上司と面談を行ったという経験もあることから、リアルな対処方法をお伝えできれば良いと考えております。
6月病とは
結論から申しますと、”6月病”とは「研修が終わり、仕事になれてきた頃に心身の疲労や燃え尽き症候群が出てきてしまうこと」です。
その他に
「業務に対してやる気がなくなってしまった」
「仕事をやめたい」
などの気持ちに陥ってしまうことも6月病にみられる現象ということです。
5月病は「新しい環境からのプレッシャーと長期休暇明け」などの原因から起きることに対して、6月病は「仕事の慣れなどからくる」ということなので、似ているようで違うものであることがわかりますね。
そんな6月病の詳しい原因と言われているのは以下になります。
*リアリティ・ショック
*梅雨のジメジメと暗がりからくる気分の低下
*心身の疲労の蓄積
リアリティ・ショック
リアリティ・ショックとは「理想と現実のギャップからショックを受け、思い悩むこと」です。
「社会人になって、自分で稼いで自由に使うんだ!」
→「あれ…全然貰えない…。」
「会社に入ったらやりたいことがある!」
→「あれ…全然やりたいことができない…。」
「バリバリ仕事して活躍したい!」
→「あれ…全然結果が出ない…。」
といった、理想と現実の差からショックを受け、思い悩み、最悪心身に影響を及ぼしてしまうといった要因です。
理想と現実との差というのはむずかしいものですね。
梅雨のジメジメと暗がりからくる気分の低下
梅雨って雨の日が続いて気分が落ち込みますよね。
私も雨の日は元気を出そうとしてもなかなか出せないのが本音です。
そんな雨の日が続く“梅雨”の時期は足元が悪くだけではなく、
心身への影響もあるというものですから、天気の大切さを感じます。
特に朝は一日の始まりです。
そんな一日の大切な時間に雨が降っていると、
仕事へのだるさが相まって、自然と憂鬱な気分になってしまいます。
そんな時期だからこそ、心身ともに影響が出やすくなっているのではないでしょうか。
心身の疲労の蓄積
自分が知らぬ間に疲労は蓄積されています。
特に新社会人はストレスを多く感じます。
それはそうですよね。
環境が大きく変わり、
会社の先輩には「社会人としてのあるべき姿」なんか教えられて、
新入社員研修では、「社会人のマナーを勉強しましょう!」と90度のお辞儀を学ぶ。
そんな怒涛とも言える毎日で心身に疲労が蓄積しないわけがありません。
あなたの思っているほどに疲労は溜まっています。
そんな疲労が“6月病”の引き金となってしまうのです。
対処法
では、6月病が何であるのかだいたいわかったところで、
実際の対処法を紹介していきたいと思います。
対処法は5月病の対処法と同じものもありますが、
「心身を休めること」がベースとなります。
*睡眠をとる
*生活習慣を見直す
*運動をする
*自律神経を整える
*睡眠をとる
理解している人が大半だと思いますが、言うは易く行うは難し。
普段の生活で睡眠の大切さは理解しているのだけれども、なかなか眠りにつけない、
朝ギリギリまで寝てしまう…。なんてことは多くの人が抱えている悩みです。
ましてや、娯楽で溢れている現代では1日24時間では足りないほどです。
そんな中でも、睡眠はしっかりととる方が良いと言えます。
ただ注意点としては闇雲に長く寝ることが必ずしも正しいわけではありません。
専門家も
「睡眠時間は人それぞれ、日中の眠気で困らなければ良い」
引用先:『睡眠リズムラボ』最適な睡眠時間って何時間?
と言っています。
自分の睡眠時間を早くから見つけて、生活の中で安定した睡眠をとることを推奨します。
生活習慣を見直す
「睡眠をしっかりととる」という対処法と同じになってはしまいますが、
普段の生活習慣を整えることも重要な対処法になります。
*この日は早く寝て、次の日は起きている
*この日はいっぱい食事を摂り、次の日はあまり食事をとらない
*この日は晴れているから歩いて会社へ行こう、雨の日はバスを使おう
など、習慣化できていなければ効果は半減どころか、無に帰すことだってあります。
やるからには、習慣化させて体にリズムを覚えさせることが大切です。
6月病で崩れてしまった体のリズムをもう一度見直してみてはいかがでしょうか。
運動をする
運動はとくに限定されるものではありません。
*筋トレ
*ウォーキング
*水泳
*サイクリング
なんでも大丈夫です。
とにかく、仕事だけしかしておらず、リフレッシュしたい時には無理のない範囲で体を動かすことが気分転換に繋がります。
自律神経を整える
自律神経を整えることはストレスを緩和することにも繋がります。
自律神経の中にある、休息の際に働く『副交感神経』を促進することで体を心身を休めることに繋がります。
ここでは詳しくは記載しませんが、
『副交感神経』は以下のことを実行して促進を促します。
↓↓↓
*ぬるま湯への入浴
*好きな音楽をきく
*アロマを炊く
などなど、促進を促す方法はたくさんあります。
自分にあったリラックス方法をお試しください。
予防法
この項目では、「そもそも6月病にならないための予防法」をお伝えしていきたいと思います。
予防法を知ることで、せっかく仕事にもなれてきて、調子が乗ってきたにも関わらず、
6月病による倦怠感、やる気の低下などのせいで調子が崩れてしまうといった現象を予防、調子を安定させることが可能となります。
結論から伝えますと、予防法は3つあります。
*普段から運動する
*食事に気をつける
*メリハリをつける
*自分の目標を確立させる
詳しくお伝えします。
普段から運動をする
6月病の対処法でも予防法でも「適度に運動をする」ことは心身ともに有効だと言えます。
適度な運動をすることで、脳内物質である“セロトニン”が分泌されます。
“セロトニン”というのは、精神を安定させる効果がある物質です。
対処法でも伝えましたが、自分に合った運動を見つけてみてください。
自分に合う運動を行うことで、普段の生活から精神を安定させるセロトニンを分泌させ、
主に仕事でのストレスから身を守りましょう。
食事に気をつける
特に“飲酒”は気をつけなければなりません。
過度な飲酒は「睡眠が浅くなる」といった、睡眠の質の低下に繋がります。
確かに飲酒は一時的に幸福感などを感じることができますが、
継続的に考えると、あまりおすすめできるものではありません。
また、暴飲も睡眠に影響が出てしまうので注意が必要です。
内蔵を休め、体をしっかりと休めるよう深夜の飲食、睡眠前の暴食は避けるのが良いでしょう。
メリハリをつける
あなたは普段どれだけ仕事に時間を費やしているでしょうか?
朝から晩までずっと根詰めして働いているのであれば、少しメリハリをつけたほうが良いかもしれません。
メリハリをつけることで精神的にも余裕が生まれます。
精神的余裕が生まれることで、仕事にも余裕が生まれます。
人は余裕がない中で生活していると知らず識らずのうちに、負荷を募らせています。
「30分集中したら10分休もう」
など、ポモドーロ・テクニックを使うことで、メリハリをつけることができ、6月病の予防にもなります。
今の自分の状況をもう一度見直してみてください。
自分の目標を確立させる
「リアリティショック」を受けることで、意欲が低下するとお伝えしましたが、
意欲が低下する理由として、明確な目標がないことも原因なのではないかと思います。
例えば
*新卒の中で営業成績1位をとるぞ!
*仕事を頑張ってボーナス多くもらうぞ!
*将来やりたいことのために仕事を頑張ろう!
*欲しい物、イベントのため頑張ろう!
こういった、自身の中の明確な目標を定めることで、
もし、理想と現実が違ったとしても、意欲低下に繋がりにくいです。
また、こうした目標をいくつも持っていることで一つの目標がだめだとしても気分が落ち込むなどの精神に負担がかかりにくくなるので、何個か目標を定めることをおすすめします。
個人的対処法
ここからは、たくしんの個人的に考える対処法をお伝えしたいと思います。
私は基本、内向的な性格なので、外交的な性格の人との対処法とは少し差異があるかもしれません。
その代わり、内向的な人にはとてもおすすめする対処法なので
是非参考にしてみてはいかがでしょうか。
私が考える対処法は6つあります。
1 物事を一歩引いてみる
2 ひたすら一つのことを無心で行う
3 自然に触れる
4 睡眠をよくとる
5 筋トレを行う
6 好きなものを食べる
物事を一歩引いてみる
“物事を一歩引いてみること”は仕事はもちろん、普段の生活から使えます。
物事を一歩引いてみることで、思いつめることがなくなります。
思いつめることは精神にきますよね。
とくに、新社会人だとミスが多く出てしまいます。
そんなときに「あーやっちゃったー、どうしよう。怒られるかな?」など不確かな未来に不安を持ってしまいます。
不安を持つことで、次第に精神は不安に蝕まれてしまいます。
それを予防する方法が”物事を一歩引いてみる”ということです。
やり方は
*とにかく落ち着く
*死ぬわけではない
*世界の中の何億年の中のたった一つの小さな出来事だと思う
*自分の価値が下がるわけではない
このように考えることで物事を一歩引いてみることができます。
ぜひ試してみてください。
ひたすら一つのことを無心で行う
座禅や瞑想と似ているかもしれませんが、私の場合、座ることも、呼吸に集中することもしません。
ただ、自分がやりたい一つのことに無心で取り組むのです。
私の場合、「ダーツ」です。
無心で真ん中をめがけて投げ続けるのです。
すると、心が軽く、気分が晴れやかになってきます。
こういうとき、改めて思います。
「今の世の中やれることが多すぎる」と。
ただひたすらに一つのことに集中することで
散漫としている意識が落ち着くことから、気分転換になるのではないでしょうか。
自然に触れる
自然に触れることで気分が落ち着きます。
川の音であったり、森の木々の音、動物の鳴き声など。
自然の音はなぜあんなにも落ち着くのでしょうか。
本当にやる気が出ないときなんかは
早朝にわざわざ森にある公園に行って、ベンチに何もせずに座っています。
すると、気持ちが上向いて来るのです。
自然に触れることはとてもおすすめです。
睡眠をよくとる
再三にわたりお伝えしますが、やはり睡眠は大切です。
5時間睡眠のときの一日の体と心の調子と7時間睡眠のときの体と心の調子は、後者のほうが圧倒的に良いです。
睡眠をよく取ることは6月病の対処法になることは
私自身の経験からもお伝えできることだと考えます。
筋トレを行う
私は週2〜3で高負荷のトレーニングを行っています。
やはり、トレーニングをするとリフレッシュになりますし、
体の変化は普段のモチベーションの向上にも繋がります。
体の調子は仕事でのストレス耐性にも影響すると考えています。
喉が痛い、腹痛、ダルいなどといった不調であると、仕事からのストレスを受けやすいと感じます。
体の調子を良くするためにも筋トレは有効なのではないでしょうか。
注意としては、高負荷トレーニングは慣れないと筋肉痛で気分が落ち込むなどの悪影響も及ぼしかねないので、自分の体と相談して取り組むことを推奨します。
好きなものを食べる
最近「食べることが好きなんだな」とまじまじと感じることがあります。
休みの日などに自分の好きなものを食べると幸せな気分になりますし、体力が回復したように思います。
仕事が忙しいというのであれば、
昼ごはんをご褒美に、何か美味しいものを食べに行くといったやり方も良いのではないでしょうか。
自分の中の目標(美味しいものを食べる)にもなりますし、モチベーションの向上に繋がり、6月病防止にもなります。
実体験
最後に私自身の新社会人のときの実体験をお伝えして、
自分みたいにならないよう気をつけてくださいと啓蒙して終わりたいと思います。
ちなみに、私が経験してしまったことはこちら
*配属された当初、まさに気だるさと内臓に不調をきたした
*仕事を初めて2ヶ月後に発熱
*やる気の低下を感じ、最低限の仕事しかできなくなった
配属された当初、まさに気だるさと内臓に不調をきたした
1社目の出来事でした。
営業配属になり、赴任先へ配属された後、わずか1ヶ月で気だるさと、内蔵の違和感に襲われました。
大した不調ではなかったので、休みの日に近くの大きな病院で診てもらうと、
体には何も異常がなく、原因不明と診断されてしまいました。
その後、約2週間がたち不調は収まったのですが、
今考えると6月病だったのではないかなと思います。(ちょうど時期が6月末だった)
この出来事から、特に新社会人の配属後は予防をしっかり行う方が良いと思います。
仕事を初めて2ヶ月後に発熱
仕事をはじめて2ヶ月後に37.8度の発熱がありました。
その頃はちょうどコロナ禍で一歩も家の外に出ていない状況であったため、
十中八九、精神的負担からくるものだったと考えます。
家の中でもできる6月病の対処法は
*メリハリをつける
*好きなことやる
*運動をする
が大切だったなぁと振り返って思います。
やる気の低下を感じ、最低限の仕事しかできなくなった
配属されてから数ヶ月が経ち、次第に仕事へのやる気がなくなってきました。
それでも、一応社会人であり、プロであるということを自覚し、最低限任された仕事には取り組んでいました。
ですがやっぱりベースにやる気がないので、仕事の効率は悪かったかなと思います。
このとき、自分の中で明確な目標などがあれば仕事自体にやる気は出なくても、
モチベーションを見失わずに仕事に取り組めたのではないかと考えます。
目標の設定、大切ですね。
まとめ
”6月病”という「研修が終わり、仕事になれてきた頃に心身の疲労や燃え尽き症候群が出てきてしまうこと」は誰しも起こる可能性があります。
要因は今回お伝えしたものもあるとは思いますが、
人それぞれ生活している環境も違えば、6月病を引き起こす要因も違います。
今回のお話をヒントにして、自分なりの6月病対策を立てるのが良いと思います。
また、決して無理をせずにダメなときは休みましょう。
あなたの最大の味方はあなたです。心身を大切に過ごせるように私ももっと日々の生活のヒントとなるような情報を発信していきたいと思います。
他の記事でも新社会人のあるあるな悩みについて書いています。
ぜひそちらも御覧ください。
以上
たくしんでした
参考
Chatwork|六月病とは?企業が知っておきたい原因や症状、五月病との違いを解説
Schoo for Business|リアリティショックはなぜ起きる?4つの原因とたいさくについて解説
株式会社メディカルトラスト|“6月病”?新入社員が陥りやすい「リアリティ・ショック」とは
LB MEDIA|新入社員だけじゃない!職場における五月病や六月病の原因と対策
東洋経済オンライン|GW後に職場に蔓延「5月6月病」すぐできる対策
睡眠リズムラボ|最適な睡眠時間って何時間?
コメントする